3層構造(半地下・1階・中2階)の喫茶店

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看板とは全然関係のない話です。

淀川区十三近辺にかつてあった喫茶店の中でも少し書いた、十三駅西口にあったの「ドン」と東口にあった「白ばら」に共通していた店舗構造のことを詳しく書いてみます。
いずれのお店も半地下・1階・中2階の3フロアーがセットになった喫茶店でした。

店舗内の様子を伝えるのに文章だけでは困難であろうと思われるので、3D画像を作ってみました。
今回あらたなソフトにチャレンジしたので少々見づらい角度があったりもします。ご容赦ください。

まずお店に入ると1階は普通にあります。そしてこの3層構造のお店の場合は中2階の天井と1階の天井が共通となるため、1階の天井はとても高くなり、吹き抜けと呼ばれるような形になります。
中2階の真下に半地下(階)が位置します。いずれも1階からは階段で移動。
床面積で考えると、たいてい

半地下≒中2階<1階

でありました。

なぜこういうような造りにするのか。専門家ではないので確かなことは言えないのですが、理由が3つくらい思い浮かびます。

  1. 座席数をより多くする。
  2. 1.は重要だが店側が給仕しやすいよう、全体を見通せるような造りにする。
  3. 区切られたスペースを作ることにより、落ち着いた雰囲気を出せる。

というものです。

座席数をより多くする

ホール全部をそのままで座席にするよりも、半地下+中2階を加えることにより、座席数は3割増くらいなら簡単に出来てしまう。建設費は当然高くなるものの、この方法を採る店が一時期多かったのは経営的なメリットが多かったためだろうと考えられる。

店側が給仕しやすいよう、全体を見通せるような造りにする

座席数は多くしたいが、1階と2階のように完全に分けてしまうと少人数でホールを見渡すことが難しくなる。
特にひとりで応対することはかなり難しいのではないか。そのため、座席数は増やせるが給仕面で客に不快な思いをさせない、店側も安心して仕事が出来るようにという要求を満たすのは3層構造である。

区切られたスペースを作ることにより、落ち着いた雰囲気を出せる

3層構造の喫茶店でも、1階に座った場合はあまり落ち着いた雰囲気というものはないのかも知れません。
それはお店に、あるいはお客(本人・周りのお客)によります。
半地下あるいは中2階に座ると、狭く区切られている分、たいてい落ち着いた気分になります。
天井が低い場合が多い(特に半地下)ので、より「区切られ感」は増していたのでしょう。
落ち着いた雰囲気などはいらない、むしろにぎやかなのが好きだ、という人は1階に座ればよろしい。そこはお好みで(実際は1階の席も横の上下に半地下と中2階席があるため、区切られているという点では同じなのではありますが)。
そうです。ひとつの店なのに種々雰囲気を選べる、というのもメリットだったのでしょう。

この3層構造(半地下・1階・中2階)の喫茶店は、西淀川区では野里商店街の「ウイーン」という店がそうでした。昭和の終わり頃まで営業していたはずです。
「ドン」「白ばら」を含めてこれらの店舗が建てられたのは、昭和40年代ではないかと思います。

そして、「ドン」の場合は、3層構造(半地下・1階・中2階)の上に「3階」と呼ばれる1フロアーがあり、ここはフロアー全体が平たい状態で、団体用に最適なのでした。

「白ばら」は中2階の奥(店の奥側・調理場の真上)に「3階」(実際は2階でしょうか)と呼ばれるこじんまりとしたフロアーにテーブルが2x2列で4席ありました。厳密に言うと3層構造(半地下・1階・中2階)ではなく、4層構造であると言えましょう。

3D画像を作ったのは”Sweet Home 3D“というフリーソフトです。
そしてウェブサイトに貼りつける方法が分からなかったので、3Dデータ共有サイトの”Sketchfab“を利用しています。
初めて作った3Dの画像で変な箇所もあったりしますが、説明の参考にしていただくためのものなので見づらい点も含めてご容赦いただければと思います。