一門(大相撲)の数え方

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先日(2月2日)テレビのワイドショーを見ていたら大相撲のことを話していて、「一門」の数え方について変なことを言っているのを聴いたのでそのことを今日は書きます。

ちらっと見ただけで直ぐに出かけてしまい、どの番組かを覚えていないのですが、確か昼のワイドショーでした。
大相撲のことを話題にしていて、「一門」のことに言及していました。

Wikipediaから「一門」について引用します。

一門 (相撲)
大相撲では、相撲部屋の系統ごとに一門(いちもん)という人脈的派閥が存在する。

大相撲にそういう派閥のようなものがあるのは知っていましたが、それを数える際には「ひとつ」「ふたつ」ではいけないのでしょうか。
前後の言葉は失念しましたが「一門が全部で六つあります」という意味のことを言う際に、「六門」という表現をその放送で使っていました。
「大相撲では現在『一門』が六つあります」
そう言えばいいはずなのですが、その局アナの男性はなんと「六門」を使っていたのです。
「六門あります」
だったでしょうか。正確な言葉を覚えていないのが残念ですが。

「一門」という概念は「一家」と似たところがあります。
同じ「一」を使った団体であり、強い結束があると思われるもの。
しかしこの「一」は他の団体とは足せません。
「A一家」と「B一家」を足して「二家」とは言えないのです。

同様に誰かの「一生」ともうひとり別の誰かの「一生」を足して「二生」とは言えません。

「一門」が二つあるから「二門」、六つあるから「六門」と、言いたくなる気持ちは分からないでもないです。
でもそこはきちんと「一門が六つあります」「六ある一門のうち」と言って欲しかったです。