朝ドラ『まんぷく』で横断幕に使用されていたフォント

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最近NHK連続テレビ小説『まんぷく』に出てくる看板などのことをよく書いております。
去年放送された分なので少々時間が経ちすぎかなとも感じますが、一応看板に類することなので。

『まんぷく』第20回放送の1シーンです。
今ぞ決戰の時!一億總動員
後姿のヒロイン福子の前にある横断幕には「今ぞ決戰の時!一億總動員」と書いてあります。
いよいよ戦況が厳しくなってきた時期なのだな、と思わせる文面です。
この横断幕を見て、「DFP行書体に物凄く似ているな」と感じました。
「もしかしてそのまま使っているのかも」とも。
で、書いてみました。
今ぞ決戰の時!一億總動員(DFP行書体)
違っているように見えるのは、

  • 「ぞ」
  • 「戰」
  • 「!」
  • 「一」
  • 「總」

くらいでしょうか。違っているところが多いような気もしますが。
他はかなり似ているというか、そのまま同じというか、絶対にこのフォント使用しているぞ、と感じるほどに似ています。
全体に整った形で、字のそれぞれが「なんか見たことあるぞ」と感じるものだったので気づいてしまいました。
「既製品のフォントを使用するのはいけないことだ」などとは一切考えておりません。
連続テレビ小説にしろ大河ドラマにしろ、重要なところ、たとえば題字などは書家の方が書いていらっしゃるのを知っておりますし、そうするべきであろうと思います。
そして比較的重要でない部分には既製品のフォントが使用されるのがよい、と考えております。

ドラマの中で「これはどう見てもパソコンのフォントではなく誰かが実際に書いたものだな」と感じるのは、総じてどこかにマイナス点があるものです。
それは線が歪んでいるとか、形がいびつになっている、あるいはバランスが良くないとかで、もともとそうして作られているフォントも存在するのですが、オリジナルの手書き文字はある程度見れば分かる気がします。
ただ最近は「これもパソコンのフォントだったのか」と少し驚くようなものもあるので、別の機会にまた書いてみたいと思っています。