ドラマの小道具に関する短い記事。マニア向けです。
現在放送中の朝ドラ『ばけばけ』第46回から。左側のポスター(貼り紙)にご注目ください。

切り取り画像。鮮明ではなくて恐縮です。

「ドクトル錠」と右から左へ書かれています。
朝ドラ『わろてんか』で使われていたのをかろうじて覚えておりました。場所は京都の薬問屋「藤岡屋」です。画像は第15回から。3枚あるうちの真ん中です。

切り取って明るくしました。

『わろてんか』でもここだけにしか貼られていなくて、かつ一番ハッキリ見えるのがこの短いシーンだったので、どのような薬なのかが全然分かりませんでした。
こうして正解が分かると「ドクトル錠」と読めてしまうので、毎度のことながら面白いなと感じます。
『ばけばけ』の「ドクトル錠」ポスター画像を再掲します。

一番上にあるのは「藤岡屋」の屋号紋。篆書の「藤」です。

中央に「ドクトル錠」があり、屋号紋との間にある小さな文字はほとんど読めない状態。
一番下は「藤岡屋」で、その後ろ(左になります)は組文字で「洋藥專門」か「家傳良藥」でしょう。「登録商標」はたぶん違うと思います。
『ばけばけ』では、『わろてんか』の「藤岡屋」から来たポスターがとてもたくさん使用されています。時代設定が近いというのも大きな理由なのでしょう。
最初の引用画像(再掲します↓)で「ドクトル錠」の右にあるのは同じく「藤岡屋」の「蒙發散」。

こちらは『まんぷく』で使用される等、朝ドラにときどき再登場しています。
「ドクトル錠」のもっと鮮明な画像を見たいです。他の文字が一部でも分かれば追記します。