コロンブスレコードの番付表(朝ドラ『エール』)

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ドラマの小道具に関する短い記事です。

現在放送中の朝ドラ『エール』第32回から。主人公裕一が契約している「コロンブスレコード」の文藝部です。壁に貼られた番付表のようなものが気になっていました。
朝ドラ『エール』第32回から

切り取りました。中央に大きく「蒙御免」とあるので番付表だと考えるのが妥当です。
朝ドラ『エール』第32回から

「蒙御免」の下に、右から左への横書きで「浅草花形〇〇〇判番付」と書いてあるように見えるので、大相撲の番付表ではなくそれに模した何か他の番付表ではないかと思われます。左にやや大きな字で「トットコ節」とあるのが読めます。

2017年に放送された、NHK土曜時代ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』に同じ番付表がありました。画像は第5回「専属作詞家・碌太郎」から。場所は主人公・柳碌太郎(演:ユースケ・サンタマリアさん)が出入りしている「スヰートレコード」の社内。
NHK土曜時代ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』第5回「専属作詞家・碌太郎」から
横書きで書かれていたのは「浅草花形藝妓評判番附」。
「トットコ節」もあります。これら外側にあるのは広告なのでしょう。
NHK土曜時代ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』第5回「専属作詞家・碌太郎」から
東の小結である春奴がこの方です。安藤玉恵さん。自らの番付での位置を指し示し、その場にいる人たちに対して人気の再確認を促している場面。
NHK土曜時代ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』第5回「専属作詞家・碌太郎」から
番付表は、『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』のこの場面の為に作られたもので、『エール』ではこれを流用した(悪い意味は一切ありません)形であるということです。

事務所の雰囲気は『エール』の「コロンブスレコード」文藝部のとよく似ていますが、少し緊張感が違うような。この「スヰートレコード」の方がややのんびりしている感じがします。
NHK土曜時代ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』第5回「専属作詞家・碌太郎」から

『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~』では、主人公が作詞家でレコード会社に出入りしており、時代背景が似通っているということもあって、『エール』を観ている人なら、「これはコロンブスレコードと似ている!」と感じるはず。「サロン」もあったりします。この「スヰートレコード」の方が先に作られたのですが。