ドラマのセットで使われる看板に関する短い記事です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第69回から。自宅の横にある空き地を走っていくひなたです。奥の看板にご注目を。
看板部分を切り取ります。
看板には、「家具の北村屋」と書いてあるようです。下の白い字はほとんど読めません。
この看板は、朝ドラ『まんぷく』で東京の品崎商店街の中にありました。奥に「北村屋」と少しだけ見えています(『まんぷく』第69回から)。
一方、これと極めてよく似た名称の「北村の家具」と書かれた看板が、『ちりとてちん』で使われていました(朝ドラ『ちりとてちん』第75回から。少年ギャグサーカスのポスターもちらっと映っています)。
「家具の北村屋」とは全くの別会社であると思われるのですが、「北村の家具」「家具の北村屋」と書かれた看板を見ると、どうしても関西にかつてあった「インテルナきたむら」を連想してしまいます。
テレビコマーシャルもあり、その中で歌われていた「インテルナ~きたむら~」を思い出す関西人も多いはず。
未確認ですが、2001年頃に倒産したとのことで、大阪制作の朝ドラで「家具+北村」の看板が複数作られたのは、「インテルナきたむら」へのオマージュなのではないかと思うわけです。同意見の方もきっと多いはず。
「家具の北村屋」の看板が他のNHKドラマで使われているのを確認した際には追記します。
追記です。
「家具の北村屋」看板ですが、『カムカムエヴリバディ』では大阪の「道頓堀横丁」にも設置されていたようです。画像は第53回から。
横長の平看板の最下部がちらっと見えているだけで、文字は全然ありません。それでも左下に「御婚礼セット/寿/承ります」の看板があるので、この店舗は家具店であろうと思われ、これほど似た色をした家具店の看板は「家具の北村屋」の他にないだろうと考えるのです。
ちなみに、建物は京都のセットで荒物店「あかにし」として使われるもの。『舞いあがれ!』ではヒロイン舞の自宅横にある、不動産を扱う事業所のようです(『舞いあがれ!』第3回から)。
『カムカムエヴリバディ』の荒物店「あかにし」の建物はこちら(↓第61回から)。
(2022年10月25日追記)
https://www.kuroji-kanban.com/kitamuranokagu/
さらに追記です。
現在放送中の『ブギウギ』で「家具の北村屋」の看板が使われています。場所は終戦直後の東京(第68回から)。
ここまでで、『まんぷく』『カムカムエヴリバディ』『舞いあがれ!』『ブギウギ』と、4つの朝ドラで使われていたことを確認しました。
直近の3作品には連続「出演」ですが、『まんぷく』と『カムカムエヴリバディ』の間が随分空いている感じ。この間の朝ドラを再度チェックするべきかも知れません。
(2024年1月11日追記)
『ブギウギ』の番組公式Xに「家具の北村屋」看板の下の方がかなりハッキリ写っている写真がありましたので引用させていただきます。
『ブギウギ』番組公式Xから引用
見えている部分は「リヤの家具 楽しい住まいは良」です。
先に引用した『カムカムエヴリバディ』の看板画像を再掲します。
やはり文字は殆ど見えないのですが、「リヤの家具 楽しい住まいは良」が入るとすると、「~インテリアの家具 楽しい住まいは良い家具で」なのでしょう。
全部が読める画像がそのうちに出て来るはずです。
(2024年1月26日追記)