テレビドラマで使われた大道具の話です。
NHK連続テレビ小説『なつぞら』から、東京・新宿にある「川村屋」。
主人公なつが一時期働いていたり、その兄咲太郎(演:岡田将生さん)がオーナー等にいろいろ世話になるなどドラマの中で非常に大きな役割を果たしているお店です。
(『なつぞら』第27回から)
「川村屋」は、なつとは幼馴染みである雪次郎も働いており、そもそも雪次郎の父・雪之助が若い時に修行していた店でもあります。
その「川村屋」のそばに立つ街灯なのですが、『まんぷく』で使われていた街灯と少し似ています(いずれも『まんぷく』第69回から)。
『なつぞら』の街灯は大小各1灯の2灯式。『まんぷく』の街灯は『なつぞら』の「小」相当で3灯式となっています。
デザイン的にはいずれも優れたもので、個人的には唐草模様の『なつぞら』の街灯が好みかなと感じます。
この『なつぞら』の街灯は、ワープステーション江戸で撮影された時にも使用されています。
街灯の下に石の台があるのが見えます。
実際の街灯でこのような石の上にあるものはないように思います。ぱっと見ればごく普通なのですが、よーく見てみると少しだけ変です。
屋外なので、そのまま設置するわけにいかなかったのでしょう。
ということは、新宿歌舞伎町という設定のこの場面も、街灯が石の上にあるので同じくワープステーション江戸で撮影されたものだと理解するべきなのでしょう。
中央で手を広げているのは咲太郎ですね。
(『なつぞら』第53回)