ドラマで使用されるビールに関する短い記事です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第43回から。ジャズ喫茶「Night and Day」の店内です。トミー(演:早乙女太一さん)が持つビール瓶にご注目を。
回転させて切り取りました。
国内のビールなら小瓶と呼ばれるサイズの瓶です。
肩ラベルには「Gamir~」、表ラベル「BEER」の上にあるのは「DRAGON」の文字でしょうか。さらに上の赤い文字は、「G」の真上が「t」で、その右が「e」であるくらいしか読み取れません。
岡山で、進駐軍のクラブ内に潜り込んだ少年がトランペット代わりに持っていたビール瓶がこれと同じものでした(第30回から)。左は「ディッパーマウスブルース」の店主(世良公則さん)。
こちらも回転させて切り取ります。
やはり赤い文字は読めないようです。ただ、肩ラベルは「Gamiras’s」のようで、それなら『宇宙戦艦ヤマト』の「ガミラス帝国」由来なのかな、と想像したりします。
「ガミラス」という、明治「カルミン」を模した菓子が『スカーレット』で使われていました(第11回から)。
また、『スカーレット』では、「ガミラスとゲール」という書籍の背表紙が映っていたので(第134回他)、これはもしかすると「ギャグサーカス」さんが関係しているのでは、と想像してしまいます。
いずれにしても、このビールのもう少し鮮明な画像を期待したいところです。
追記します。
もしかすると「Gamiras」ではなく「Gumirus」だったのかも、という疑問が出て来ました。
『カムカムエヴリバディ』第63回から。大月家のテレビです。1975年(昭和50年)なのでカラーテレビになっています。テレビの左下にあるのはメーカー名を表示するプレートでしょう。
切り取って明るくしました。
「GUMIRUS」と記されています。「ガミラス」と読ませるように書いているはず。
第61回で映っていた「あかにし」の店頭に置かれたテレビにも「GUMIRUS」が。1964年という設定なので、まだカラーテレビはそれほど普及しておらず、白黒テレビでした。
こちらは画面に合わせたのか、シンプルな色使いです。
この「GUMIRUS」はビールで使われたのと同じ綴りなのではないかと考えると、先のビールも「GUMIRUS」だったのでは、と思えるのです。
「ガミラスビール」の画像を再掲します。
「GUMIRUS」と書いてあるようにも見えるので、あらためてこのビール(の画像)を追いかけたいと思います。
(2021年2月11日追記)
「Gamiras」または「Gamirus」でした。画像第96回から。定一の息子・健一(前野朋哉さん)が店主である岡山の「ディッパーマウスブルース」の店内です。ビールは右端にあります。
「Gami」の文字が確認出来ます。
使用されているフォントはLincolnです。大阪制作の朝ドラでは『カーネーション』他の「Stingerミシン」で使われたのが印象的でした。
Lincoln Regularで「Gamiras」と書いてみました。
それが「Gumirus」だとこうなります。
実際に使われているのはLincoln Regularよりやや太いフォントですが、とても似た文字が現れました。
このビールについて気づいた点がもしあればさらに追記します。
(2021年3月18日追記)
コメント
初めまして。
スカーレットの時も
今回のTVのメーカー名も観ていて嬉しくて。
ネーポンそっくりも。
カルミンさん
はじめまして。
コメントいただきありがとうございます。
大阪制作の朝ドラは、特に小道具の遊びが面白くて、それを発見するのが実に楽しいですね。