大田垣蓮月の歌(朝ドラ『スカーレット』)

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ドラマの小道具に書かれていた短歌に関する話です。

朝ドラ『スカーレット』第72回で写っていた湯飲み茶碗筆立。
朝ドラ『スカーレット』第72回から
朝ドラ『スカーレット』第72回から
どんな内容の文字が書かれているのかちょっと気になります。筆立の部分を切り取ってみました。
朝ドラ『スカーレット』第72回から
「限りの/夕暮の/そら/蓮?」
と書いてあるように見えます。

この筆立は第57回でも写っていました。
朝ドラ『スカーレット』第57回から
朝ドラ『スカーレット』第57回から
「限りの」の前に「雲もなし/けふを」の文字が確認出来ます。
こうなってくると筆立に書かれるほど有名な短歌で「雲もなし/けふを/限りの/夕暮の/そら」というのがあるのではではないかと想像されるわけです。
検索したら一発で出てきました。

大田垣 蓮月(おおたがき れんげつ、寛政3年1月8日(1791年2月10日) – 明治8年(1875年)12月10日)は、江戸時代後期の尼僧・歌人・陶芸家。俗名は誠(のぶ)。菩薩尼、陰徳尼とも称した。
(Wikipediaから引用)

女性で、かつ陶芸家というのであれば、ヒロイン喜美子の大先輩ではありませんか。
こういう憎い演出をさりげなく行っているのが実に素晴らしいと感じます。

歌は、
「塵ほどの心にかかる雲もなし けふを限りの夕暮れのそら」
という非常に有名なものでした。


放送では、ずっと一句・二句がほとんど見えていなかったのですが、第117回で「塵ほどの/心にかかる」の部分が写っているのを確認出来ました。
朝ドラ『スカーレット』第117回から

朝ドラ『スカーレット』第117回から