縦書きは右から左へ

シェアする

リニューアル前の当サイトで書いていた「縦書は右から左へ」と題名は同じですが内容は少し変わりました。

日本語を縦書きで書く際、複数行にわたる場合は次の行を今書いた行の左側へ配置します。
これが原則で、正当な理由なく左から右へ書いていく縦書きは「それは間違いだ」と言われることでしょう。
例外がやはりあります。
袖看板に2行縦書きする場合、建物に近い方から書いていくというのは古い看板でたまに見かけます。
つまり袖看板の裏表で文字の配列が左右入れ替わっている看板があるわけです。
施主の意向か看板屋のこだわりかは見ただけではわかりません。
また、建物の向かって右側が広い駐車場になっていてそちら側の壁面に取扱い品目を縦書きでメニューのように並べる場合、正面から見てより近い方から順に書いていくということは至って合理的な選択ではないでしょうか。
「縦書きは原則として右から左に書く。ただし例外はある」とした方が現実に即した考え方であると思います。

「株式会社」の組文字(一文字扱い)書式で説明しましょう。

書式1

縦書きの場合は原則この組文字を使用します。

書式2

通常は使用しない縦書きの組文字です。
建物に近い方から書いて欲しいという要望がある等、必要であればこの組文字を使用します。

書式3

縦書きで使用することはあまりありません。(左から右へ書く)横書きではほぼこの書式の組文字を使用します。

書式4

縦書きで使用することはほとんどありません。
右から左に書く横書きでは書式1かこれを採用します。どちらがよりふさわしいかは一律に決められません。
車両等で左から右に書く横書きと対になるよう右から左に書く場合は、統一感を出すためにもこの書式4は書式3とペアにして採用されます。

ちなみに「株式会社」を簡略化して表すのに「㈱」もよく使われます。
縦書き横書きを問わず同じ字です。
「㈱テガキ」という文字でサンプルを作ってみました(書式5)。

書式5

よく考えてみるとこれは「(」+「株」+「)」と分解して横書きの文字ととらえることも出来ます。
縦書きにするなら「かっこ( )」も縦方向に書いた「書式6」のような看板があってもいいはずなのですが、自分ではまずこうは書きませんし、看板屋ですが見たことはありません。

書式6

「書式6」だと安定性にやや難があるような気がします。
また、見慣れてもいるのでやはり「書式5」の方がいいように思えます。


当サイトの関連ページ:「右から左への横書き看板