ドラマで使用された看板に関する短い話です。
朝ドラ『エール』第4回から。ピントが合っておらず少々分かりづらいのですが、「ライオン歯磨」と書かれた看板があります。男の子は子ども時代の主人公・古山裕一です。
ちなみに、左には「ニツカ石鹸」と書かれた看板が。
朝ドラでは初めて見ました。初めてと言えば「ライオン歯磨」も多分そうです。
一方、『エール』第15回では、新聞広告に「オイラン歯磨」の文字が。「ライオン歯磨」ではなく、「オイラン歯磨」なのです。
折込文化研究所さんのfacebookに、この「オイラン歯磨」の基となったと思われる広告を用いた投稿がありました。引用させていただきます(事後報告になりましたが、代表の鍋島様から、引用につきご快諾をいただきました!)。
「オ」と「ラ」が入れ替わっている他は、書かれている文字が見事に合致しているのが見て取れます。
ちなみに「オイラン歯磨」の上にある広告は「中将湯」のもの。
「中将湯」はおそらく実在の商品名なのだと思われますが、これと酷似した商品を表す貼り紙が『なつぞら』にありました。場所は「帯広マーケット」の一角です。
(↑↓朝ドラ『なつぞら』第8回から)
貼り紙(ポスター)には、
「先ず健康
大試煉に
打克たん
大将湯」
と書いてあります。
具体的にどのような商品なのかはさっぱり不明ですが、「中将湯」については
『中将湯』は、婦人薬として用いられている生薬製剤です。
と「日本家庭薬協会」のウェブサイトにありますので、「大将湯」は名称がきわめて似ているものの、おそらく違う種類の商品なのでしょう。もこれと同じ種類の商品なのでしょう(2021年2月16日変更)。
「大将湯」の貼り紙は、『なつぞら』第27回で新宿にある「川村屋」の脇にある掲示板にもありました。
(↑朝ドラ『なつぞら』第27回から)
掲示板に貼られた右下のポスターです。
「大将湯」と書かれています。同じ貼り紙です。