NHKドラマ『六畳間のピアノマン』大阪市西成区ロケ

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ドラマのロケ地に関する記事です(一部は超マニア向け)。

静止画像を引用させていただきます。NHKドラマ『六畳間のピアノマン』(全4回・2021年2月6日~2月27日放送・大阪局制作)第3回から。ドラマの中では大阪市内という設定です。
NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回からビルの屋上にいるのは原田泰造さん(上河内秀人 役)、上地雄輔さん(溝口真治)、又野暁仁くん(カズト)の3人。原田さん、上地さんお二人の、ちょうど奥に見える建物の看板にご注目を。
NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回から
もしかすると、朝ドラ『ひよっこ』をよくご覧になっていた一部マニアの方は、「信じられない!」と狂喜乱舞したのではないかと想像します。
NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回から「タニシ電気」看板
小さい画像を引き延ばしたのでハッキリと文字が読み取れないものの、朝ドラの大道具マニアの間では、知る人ぞ知る「タニシ電気」です。

下の画像3枚は、『ひよっこ』第36回から。赤坂の「あかね坂商店街」にある「タニシ電気」です。看板の書体や色使いが全く同じ。
朝ドラ『ひよっこ』第36回から
ヒロイン・みね子(有村架純さん)が、「タニシ電気」の店頭に置かれているトランジスタラジオAR-64(向島電機製)を見て感動(?)している場面です。自分が毎日工場で作っているラジオが、実際に店頭で売られているのを見ればこうなるのでしょう。
朝ドラ『ひよっこ』第36回から
朝ドラ『ひよっこ』第36回から
商店街の案内地図にも、ちゃんと「タニシ電気」は記載されています。
朝ドラ『ひよっこ』第36回から
切り取った地図の右上に「タニシ電気」。みね子が勤める「すずふり亭」は左下にあります。すぐ近くという設定なのでした。
朝ドラ『ひよっこ』第36回から

また、『ひよっこ』の「あかね坂商店街」からやって来たのは「タニシ電気」だけではありませんでした。

同じく『六畳間のピアノマン』第3回から。「タニシ電気」の右隣の会社にご注目ください(タニシ電気、大きくなり過ぎ!)。NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回から

右隣の会社の袖看板と壁面のマーク部分を切り取ってみました。袖看板には「大岡化学工業」、そして壁にはそのマークなのでしょう、「大岡」と読める文字があります。
NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回から

この「大岡」のマークも、『ひよっこ』にありました。上記と同じ「あかね坂商店街」から見た空。1964年に開催された東京オリンピックの開会式当日ですね。ちょうど(今で言う)ブルーインパルスが五輪を描くところ(『ひよっこ』第3回から)。
朝ドラ『ひよっこ』第3回から
「大岡」の平看板があり、袖看板には「㈲玉木ポン(プ)」と書いてあるようです。(大手メーカー?)「大岡化学工業」の製品を扱っている会社と考えてよいでしょう。

さて、最初に引用させていただいた画像を再掲します。
NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回から
場所は大阪市西成区にある阪神高速道路津守営業所の北隣にある4階建てのビルでした。Googleストリートビューで見ると同じ建物であることがお分かりいただけるはず。

Googleの地図です。ビルは信号の北東角にあります。

そして、『六畳間のピアノマン』の同じく西成区内のロケ地としては、このビルから600メートル程北にある「北津守ランプ前」交差点に架かった歩道橋がありました(第3回から)。原田泰造さんと、カズト役の又野暁仁くんです。
NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回から
NHKドラマ『六畳間のピアノマン』第3回から

言うまでもないことなのですが、「タニシ電気」と「大岡化学工業」の看板は、全部CGです。実際は別の会社の建物があり、その映像に看板だけを合成したものなのでした。
全然違和感がなくて、最初は普通に実物だと思っておりましたが、「タニシ電気」の名前を見て、「これはきっと合成だろう」と気付いた次第です。
そして、CGだと気づいたのはごく一部のマニアだけかと思うと、ちょっと寂しいような、でも気づいたのでこうして記事に出来てウレシイような、そんな気がしています。