「コロンブスレコード」(朝ドラ『カムカムエヴリバディ』)」

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ドラマの小道具に関する短い記事です。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第28回から。戦後復活したジャズ喫茶「ディッパーマウスブルース」の店内です。マスター・柳沢定一(世良公則さん)のすぐ左に見えるレコードジャケットにご注目を。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第28回から
切り取って少しだけ明るくしました。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第28回から「コロンブスレコード」
これは『エール』由来の「コロンブスレコード」ですね。

「コロンブスレコード」は、先に『おちょやん』で使われていました(朝ドラ『おちょやん』第41回から)。
場所は大阪道頓堀の「福富楽器店」で、1928年(昭和3年)の夏という設定です。
朝ドラ『おちょやん』第41回から
朝ドラ『おちょやん』第41回から「コロンブスレコード」
大阪局の「コロンブスレコード」は、東京のそれと違って、「コロンブス」と「レコード」の間に、半角程のスペースがあります。また、右から左への横書きであるというのも特徴のひとつでしょう。

東京の(『エール』の)「コロンブスレコード」は、左から右への横書きで、1行で記す場合、スペースはなかったのでした(画像は『エール』第40回から)。
朝ドラ『エール』第40回から

と言うか、レコードジャケットに日本語で書かれる場合には、2段で「コロンブス/レコード」となっていました(『エール』第46回から)。
朝ドラ『エール』第46回から
また、英文表記でも2段になっていました(第34回から)。男性は廿日市誉役の古田新太さん。
朝ドラ『エール』第34回から
同じ朝ドラの「コロンブスレコード」でも、東京と大阪ではデザインが異なるのが今回ハッキリと分かりました。見分け方は簡単ですね。

そして、大阪の「コロンブスレコード」のジャケットをよく見ると、会社名が違うことに気づきます。画像は『おちょやん』第56回から。
朝ドラ『おちょやん』第56回から
朝ドラ『おちょやん』第56回から「コロンブスレコード」
大阪の「コロンブス レコード」は、「Columbus Phonograph co.」と英語では表記されています。

一方、東京の「コロンブスレコード」の会社名はと言うと(『エール』第46回の画像を再掲)。
朝ドラ『エール』第46回から
朝ドラ『エール』第46回から「コロンブスレコード」
「Columbus Records Co.」となっていたのでした。看板にも記してあったので、こちらの方がやはり馴染みがあります。
「違っている!」と不満を持つ人はいないと思いますが、そこは一応別の世界の話なので。

ところで、『カムカムエヴリバディ』のネタバレみたいで大変恐縮ですが、第10週の予告編にちょっと気になるマークがありました。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第10週予告編から
本放送では未だ「宇宙人」のオダギリジョーさんの腰のあたりにある赤い絵。

これは大阪の「コロンブス レコード」のマークではないでしょうか。
『おちょやん』第56回の画像を再掲します。
朝ドラ『おちょやん』第56回から「コロンブスレコード」
丸いマークを切り取ります。
朝ドラ『おちょやん』第56回から「コロンブスレコード」
『カムカムエヴリバディ』の画像から切り取り。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第10週予告編から
どうやら同じマークであると見做してよさそうです。見つけてしまいました。スミマセン。