ドラマの小道具に関する短い記事です。マニア向けかも。
朝ドラ『虎に翼』第51回から。「カフェー燈台」に置かれた前オーナー(平山祐介さん)の遺影です。左に置かれている(供えられている?)箱に注目します。
切り取って明るくした画像。見えづらい画像で申し訳ありません。
時計回りに90°回転させます。
緑色の箱に書かれているのは「ゴールデンダヴ 拾本入」の文字。「拾本」は「十本」と同じ意味です。
「ゴールデンダヴ」は、実在する「ゴールデンバット」(GOLDEN BAT)を模して作られた架空の煙草で、英字があるなら「GOLDEN DOVE」となっているはず。「バット」(こうもり)ではなく「ダヴ」(DOVE=鳩)なのです。
「ゴールデンダヴ」は、朝ドラを含めてNHKドラマでは初めて見ました。以前の放送回で「カフェー燈台」にあるのかも、とチェックしてみたのですが、映っていないようでした。確認した際には追記します。
ちなみに、最初の画像にあった「カフェー燈台」のマッチ画像です。
実際は「カフェー」ではなく「カフヱー」という表記になっています。現物が欲しいところですが、画像だけで我慢する他ないのでしょう。
追記します。
「カフヱー燈台」で働くよね(土居志央梨さん)が客のところへ「ゴールデンダヴ」と思われる煙草を持って行く場面がありました(第12回から)。
3枚目の画像から切り取って明るくした画像。
第51回で確認出来た「ゴールデンダヴ」の画像を再掲。
客のテーブルに置かれた煙草は特に見えづらいのですが、側面の文字はほとんど途切れなく続いているように見えます。なので「ゴールデンダヴ」ではなく、本家「ゴールデンバット」なのではないかと。
当時の「ゴールデンバット」の画像を探すと、かなり詳しく載せていらっしゃるサイトがありました(↓)。
3枚目の画像を90°回転させて横に広げてみます。
極めて不鮮明で、この画像で云々するのはためらわれるのですが、思うところを率直に言えば「当時のゴールデンバットと似ている」です。
実際に「ゴールデンダヴ」なのかも知れませんし、そうではなく当時の「ゴールデンバット」(のパッケージ)を使ったのかも知れません。必ずしも今知らねばならないことではありませんし、もしもいつかハッキリ分かる画像に接した際に「そうだったんだ!」と喜べることにつながります。
「ゴールデンダヴ」か「ゴールデンバット」か判別不能な煙草の画像をもう1点ご紹介します。第15回から。やはり「カフヱー燈台」の中です。カウンター内で仕事をしているよねの前に煙草とマッチが置かれています。
こちらも文字が切れ目なくあるように見えます。いずれとも判断しかねるところ。マッチには「カフヱー燈台」とあるはず。
番組公式Xにマッチの側面がかなりハッキリ見える写真があったのでした。
灰皿とマッチが置かれた部分を切り取った画像です。
やはり側面の文字は「カフヱー燈台」で、右から左への横書きで書かれていました。裏側のイラストは(女性の)唇を描いたイラストみたいです。
「カフヱー燈台」のマッチと煙草が置かれた画像を再掲します。
煙草の方はなんとなくクネっとしているようで、いかにも薄い紙で出来たパッケージという感じ。
「ゴールデンダヴ」の横置き画像を再々掲。
こちらは少し紙が厚そうで、固いものに見えます。
果たして結論は出るのか?
何か他に分かったことがあればさらに追記します。
(2024年6月15日追記)
さらに追記します。
「ゴールデンダヴ」の箱が正面から映っているシーンが第113回にありました。
星航一宅。玄関の階段で航一の娘・のどか(尾碕真花さん)が吸っていたのが「ゴールデンダヴ」でした。
切り取って補正した画像。ゴールデンバットにソックリです(!)。
イラストは鳩。金色っぽいです。その上には「GOLDEN DOVE」の文字があるようです。
「Gが違うのかな」とも思ったのですが、「本家」に倣った「GOLDEN」を使っています。
ずっと見たかったのでウレシイ限りです。ありがとうございます。
(2024年9月4日追記)