ドラマの小道具に関する短い記事です。マニア向けかも知れません。
朝ドラ『虎に翼』第76回から。新潟地家裁三条支部長となったヒロイン・寅子(伊藤沙莉さん)が自席で仕事をしています。壁のカレンダーに注目します。
切り取って少し明るくした画像。
下の方に「五十嵐川書店」と比較的大きな字で記されています。さらにその下のアルファベットをチェックすると「BOOKs IGARASHIGAWA」のように書かれているのが分かりました。「五十嵐川」は三条市を流れる一級河川ですね。
ちなみに、第77回で書記官の高瀬雄三郎(望月歩さん)が庁舎の廊下の長椅子に座って読書している場面がありました。
その際、寅子が「高瀬さん、本はどこで?」と尋ねるシーンがあたり、「それはきっと五十嵐川書店だろう」と私は思いました。
寅子が話しかける前の静止画像です(↓)。
高瀬が読んでいる本の部分を切り取りました。
文庫本ですが、分厚そうな感じがします。4~500ページくらいはありそう。最初から45%くらい進んだ個所を開いています。
ちなみに、仕事を休んだ高瀬が木の下で本を読んでいる場面が第79回にありました。
本の部分を切り取った画像です。
ツルゲーネフ『猟人日記』の文庫本です。本の背にあるのは図書館で貼られた紙のように見えるので、図書館から借りた本なのだと思われます(読書の進捗度は60%くらいで、第77回で映っていた時の本だとすると少し進んだのだなと)。
第80回で夜遅くに令状の発行を寅子に依頼しに来た高瀬が帰り際に持ってきたキャラメルを「娘さんに」と差し出すところで、「死んだ兄さんと図書館の帰りにこれをよう食べていて」というセリフがありました。高瀬はよく(あるいはときどき)図書館を利用しており、おそらく『猟人日記』も図書館で借りた本だということなのでしょう。
「五十嵐川書店」のカレンダーからは逸脱した内容を書いてしまいましたが、本を読んでいる高瀬の映像が印象的だったので。
(2024年7月19日追記)