眞晝の決闘

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朝ドラの小道具の話です。


朝ドラ『スカーレット』第21回で使用された「眞晝の決闘」と書かれた映画のポスター。
「眞晝」は旧字体で、新字体で書くと「真昼」となります。

少しだけ「これはどうなってるの?」と思ったのが「闘」の字。
「眞晝」と旧字体で書くのなら、新字体の「闘」ではなく旧字の「鬪」を持って来るべきではないのか。
ドラマでは昭和28年(1953年)という設定なので、新旧両方の字体が混在する様式は珍しくないものだったのかも知れませんが、「『眞晝の決鬪』と書くことも出来たのだよ」と書き残しておきます。

映画のポスターや看板では、「決闘」を「決斗」と書くことも多くありました。
「闘」の略字として「斗」を使っていたのですが、令和の時代にこの略字を見ることは皆無です。

ちなみに、2~3年前に「曜」の略字として「日」+「玉」の字を使用したことがありました。
「文字を一切変えずに看板を作り直してほしい」という要望があった為です。
今後はそういった要望自体がなくなり、略字で書かれた看板文字がなくなってしまうのだと思うと、少々寂しい気がします。
「あえて略字で書くのを薦めてみる」のも面白いかも知れません。