映画のロケ地に関する短い記事です。
動画配信サービスで随分昔に制作された映画を観ていたところ、知っている場所が映っていたので静止画を保存しました。
映画は、松竹の『舞妓はんだよ 全員集合!!』(1972年)。Wikipediaから引用します。
『舞妓はんだよ全員集合!!』(まいこはんだよぜんいんしゅうごう!!)は、1972年に製作・公開されたザ・ドリフターズの「全員集合シリーズ」及び松竹ドリフ映画第10作。同時上映は『男はつらいよ 寅次郎夢枕』。
夜のネオン街を歩く4人組の女性。映画の最初から14分くらいのところです。
4人に近づく男(いかりや長介さん)。
ここは京都の繁華街・木屋町の一角です。地図を持ってきます。
女性4人は六角通りを西から東へ歩いてきて、山崎橋を渡るところで西木屋町通を北から歩いてきたいかりやさんに声をかけられたのでした。Googleストリートビューに写っている「シャイン会館」が、映画では「麻雀ミカド」の入っているビルです。手前の橋は高瀬川にかかる山崎橋。
4人の女性達です。左上にあるネオンサインにご注目ください。
赤いネオンの文字はほとんど判読出来ません。
これに続くシーンにヒントがありました。
西木屋町通から木屋町通りを撮影しています。右上の電飾看板をご覧ください。
切り取りました。
右の大きな文字は「メトロ」。左は見えていない部分が大半ですが、「ナイトクラブ」なのでした。
「メトロ」は木屋町通りにあったナイトクラブで、昭和60年(1985年)頃までは営業していたはず。
時期は不明なのですが、「メトロ」が出していた新聞広告のコピーがありました(京都新聞縮刷版から)。
定期的に有名芸能人によるショーを行っていました。
ちなみに、「メトロ」が入っていたビルは、屋上にある展望台が「メトロタワー」として有名な存在でした。Twitterに貴重な写真がありましたので引用させていただきます。
河原町御池の交差点から朝日新聞社京都支局をのぞむ、浅野喜一写真集『昭和の京都 回想 昭和20~40年代』(光村推古書院、2010年10月)より。東郷青児の壁画に変わったあとの昭和30年頃の写真。市電とともにかつてあった京都の都市風景。 pic.twitter.com/YnTBpcNtmS
— foujita kanako (@foujika) October 14, 2015
左の写真で、左奥の高いビルがナイトクラブ「メトロ」の入っていたビルで、その屋上にある展望台部分が「メトロタワー」と呼ばれていましたが、人によってはビルそのものを「メトロタワー」とみなしていたのかも。ビルの正式名は忘れました。。少なくとも「メトロタワー」ではなかったはずです。
また、左京区下堤町にある、1990年オープンの老舗クラブ「CLUB METRO」との関係は不明なものの、京都で「メトロ」と言えば、ある年齢より上の層では木屋町にあったナイトクラブ「メトロ」の方を思い出す人が多いような気がします。