「MILD PHEASANT」(朝ドラ『カムカムエヴリバディ』)

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ドラマの小道具に関する短い記事です。ややマニア向け。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第32回から。戦後復活したジャズ喫茶「ディッパーマウスブルース」の中です。テーブルの上に置かれた洋酒瓶にご注目を。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第32回から
瓶の部分を切り取ります。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第32回から「MILD PHEASANT」
「MILD PHEASANT」と書いてあったのでした。
手本にしたのは、きっと有名なバーボン・ウイスキー「WILD TURKEY」(ワイルドターキー)ですね。なので「MILD PHEASANT」もきっとバーボンなのだろうと誰しも思うところでしょう。

「MILD PHEASANT」で「マイルドな雉」。
『カムカムエヴリバディ』を熱心にご覧になっている方ならば「なぜ雉なのか」と疑問に思うことはおそらくないはず。

進駐軍クラブの舞台の袖で、定一役の世良公則さんが飲んでいたのも「MILD PHEASANT」でした(第30回から)。

この時には「MILD」と「ASANT」の部分しか見えていなかったので、こういう名前だとは分かりませんでした。

ラベルの右上には「Powers」と書かれているので、その左の文字も読みたくなるところ(最後はin?)。

この部分もハッキリ分かる画像が得られれば追記します。


進駐軍クラブでは、定一はこの「MILD PHEASANT」を持ったままステージにも出て行ってたのでした(『カムカムエヴリバディ』第30回から)。この後、素晴らしい歌を披露してくれるのですが。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第30回から
「MILD PHEASANT」は、ドラマの中でとても重要な小道具だったわけです。

(2021年12月20日追記)


第58回で、表ラベルがかなりしっかりと見える場面がありました。ジャズ喫茶「Night and Day」のステージでトランペットを吹くトミー(早乙女太一さん)が持っていました。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第58回から瓶の部分を切り取ります。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第58回から
「MILD PHEASANT」の上に書かれていたのは、「Nagastin Powers」だったのでした。「Nagastin Powers」という名の由来は不明ですが、ワイルドターキーを製造しているのがオースティン・ニコルズ(Austin Nichols)社なので、雉(Pheasant)の尾が長いところから「Naga」を持ってきて「stin」を足し、「Nagastin Powers」としたのだと思われます。おそらく製造会社名。

「で、Powersは何?」という疑問が当然浮かんでくるのですが、ウイスキーの「Powers社」からだろうと思います。中には「それはオースティン・パワーズ(Austin Powers)からだ」と主張する人もきっといることでしょう。実際のところは分かりませんが。

そして、雉の絵の下にある文字も、ある程度は読めそうです。
上下2段のうち、上段中央は「STRAIGHT」っぽいので、 ワイルドターキーに書かれている「KENTUCKY STRAIGHT BOURBON WHISKEY」を模した「〇〇〇〇〇〇〇 STRAIGHT BOURBON /WHISKEY(WHISKY)」だろうなと想像するわけです(〇〇〇〇〇〇〇は〇〇〇〇CIA?)。これ以上鮮明に映る場面があるのかどうかですが、判読出来れば追記します。

(2022年1月24日追記)