二條城の六疊閒で饒舌なお孃さんが冗談を言つた

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仮名遣いに関する短い記事です。
必要があって歴史的仮名遣いについてちょっと調べていたところ、福井県教育総合研究所のサイトに興味深いネタがあったので引用させていただきます。

  ちなみに、「じょう」という音には、使う漢字によって、
「じょう」「じゃう」「ぜう」「ぢゃう」「でう」「でふ」と、6種類も書き方 があったんですよ。たとえば、

二条城の六畳間でお嬢さんが冗談を言った。

(にじょうじょうの ろくじょうまで おじょうさんが じょうだんをいった)
は、歴史的かな遣いでは、
(にでうじゃうの ろくでふまで おぢゃうさんが じょうだんをいった)
と書かなければいけませんでした。

https://www.fukui-educate.jp/museum/files/uploads/%E5%8D%98%E8%AA%9E%E5%9B%B3.pdf から引用

ルビを振るとこうなります。
条城でうじゃうの六でふ間でおぢゃうさんがじょう談を言った。
かつて「じょう」「じゃう」「ぜう」「ぢゃう」「でう」「でふ」と書かれた文字が全部「じょう」になっているということです。
例文に「ぜう」だけが入っていないので、「ぜうぜつ舌な」を加えてみました(↓旧字体です)。
條城でうじやうの六でふ閒でぜう舌なおぢやうさんがじよう談を言つた。
歴史的仮名遣いはなかなか難しく、全部は覚えられません。