ドラマのセットで使われる看板に関する短い記事です。
朝ドラ『てるてる家族』第1回と第6回の静止画像です。昭和23年(1948年)の大阪・池田。「岩田製パン店」の横に置かれた看板に注目します。
切り取った画像です。
ヒロイン・冬子の祖母ヨネ(藤村志保さん)が自宅の2階で開いている鍼灸院の看板です。
元々この看板には「↑二階」の表示はなく、「いわた鍼灸院」のみが記されていました(第1回から)。
こちらも置看板の箇所を切り取りました。
よく見ると、左側と下部にやや広いスペースがあり、将来何かを書き加えるかのようでした。そして実際そうなったのですが。
ただ、こういう看板がないかと言えば、割合はかなり少ないながら実際にあります。
例えば、現在は個人で事業を行っているが、近い将来会社組織にするつもりなので(上または下に)スペースを空けて欲しい、というように。あういは営業品目を増やす予定だ、とかで。
「なぜここに空白があるのだろう」と不思議に思わせる看板をたまに見かけます。具体例を挙げるのはことの性質上憚られるのでしませんが、そのようにして看板を見て楽しむ方法もあったりします。
そして、この「いわた鍼灸院」の置看板ですが、外見上非常によく似た、でも書かれている内容が異なる看板が『てるてる家族』内(しかも同じ池田のサカエ町商店街)にありました。
画像は『てるてる家族』第8回から。「いわた鍼灸院」と似た看板は左の方にあります。
切り取った画像です。鮮明ではなくて申し訳ありません。
「ご家庭に!ガス」「山本瓦斯株式会社」とあります。
先に引用した第6回の「いわた鍼灸院」の看板画像を再掲。
上部の尖り方が異なるようなので、「同一仕様だ」とは勿論、まして「同一の個体だ」とは言い切れません。ただ、色といい形といい、かなり似ているのは確かです。
4面ある表示面の2面ずつを使って別の看板に仕立てたのかもしれないな、と予想するのですが、そうだと確信が持てれば追記することにします。