検索エンジン「Saagle」(NHKドラマ)

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ドラマで使用される小道具に関係した記事です。

本放送後、随分日が経ってしまいましたが、朝ドラ『おかえりモネ』第32回から。ヒロイン百音が米麻町森林組合で使うパソコンです。画面中央にあるGoogleっぽい文字にご注目を。
朝ドラ『おかえりモネ』第32回から
結構有名になった「Saagle」です。読み方はごく普通に「サーグル」かと。日本語の「探る」が由来なのは明白ですね。アイコンが「S」マークなので、「Saagleナントカ」というウェブブラウザを使っているのでしょうか。

検索エンジン「Saagle」は、朝ドラではおそらく初めて使われたのだと思います。現在放送中の『おかえりモネ』以前では、『おちょやん』『エール』『スカーレット』『なつぞら』『まんぷく』のいずれもが、インターネットが普及する前の話なので、比較するには『半分、青い。』(2018年上半期)まで遡らねばなりません。

『半分、青い。』では、終わりの方で「パソコンのブラウザで検索エンジンを使う」場面が出て来ました(第148回から)。
朝ドラ『半分、青い。』第148回から
朝ドラ『半分、青い。』第148回から
こちらは昔のGoogleと似たデザインですが、「Saagle」ではなく「Chercher」という名称です。フランス語で「探す」の意味。読みは「シェルシェ」でしょうか。

それ以前の検索エンジンはどうなっているのかちょっと調べてみると、『まれ』(2015年上半期)にありました(『まれ』第143回から)。
朝ドラ『まれ』第143回から
朝ドラ『まれ』第143回から
Googleと極めて似た名前の「Geegle」なのでした。似過ぎです。

「Geegle」は、『あまちゃん』(2013年上半期)で先に使われていました(第59回から)。
朝ドラ『あまちゃん』第59回から
Googleで検索するのが「ググる」なので、「Geegle」だと「ゲグる」になってしまいます。

そして、『おかえりモネ』で使われている「Saagle」ですが、他のNHKドラマで使われまくりでした。
『半径5メートル』(全9回・2021年4月30日~6月25日)では主人公・風未香(演:芳根京子さん)が使うパソコンに表示されていました(第8回から)。
NHKドラマ『半径5メートル』第8回から
NHKドラマ『半径5メートル』第8回から

また、NHKドラマ『ひきこもり先生』(全5回・2021年6月12日~7月10日)でも「Saagle」(第1話から)。
NHKドラマ『ひきこもり先生』第1話から
NHKドラマ『ひきこもり先生』第1話から
こちらはモバイル表示の「Saagle」です(通信キャリアは「DOCIRA」)。

同じくNHKドラマ『六畳間のピアノマン』(大阪放送局制作全4回・2021年2月6日~2月27日)第1回から。
ドラマ『六畳間のピアノマン』第1回から
ドラマ『六畳間のピアノマン』第1回から
村沢憲治(演:加藤シゲアキさん)が使うノートパソコンに表示されています。YouTubeは「MyTube」になっていました。

一方、昨年放送されたNHKドラマ『一億円のさようなら』(全8回・2020年9月27日~11月15日放送)では「QOOLLE」という検索エンジンが使用されていました。
NHKドラマ『一億円のさようなら』第1回から
Saagle」がすでに登場していたら、「QOOLLE」を使わず「Saagle」を使ったのではないのかと想像してしまいます。逆に言うと、この時点で「Saagle」はまだなかったのではないのかと。

Saagle」が使われたドラマを放送日順に並べるとこうなります。

  • 2021年2月6日 『六畳間のピアノマン』第1回
  • 2021年6月12日 『ひきこもり先生』第1回
  • 2021年6月18日 『半径5メートル』第8回
  • 2021年6月29日 『おかえりモネ』第32回

実際のところはまだ分からないのですが、大阪放送局制作の『六畳間のピアノマン』で2月に初めて使われて、「Saagle」の評判がよいので東京でも使うようになった、ということなのかも。6月はまさに「Saagle」ラッシュみたいに思えます。

NHKを含め、他のドラマで「Saagle」が使われていないか、チェックします。


Saagle」ではないのですが、『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』(全8回・2020年4月5日~5月24日放送)で、「Googol」という検索エンジンが使用されているのを確認しました(第1回から)。
『70才、初めて産みますセブンティウイザン。』第1回から
Saagle」は世に出ていたものの、既に「Googol」で制作が進んでいたこともあり、変更することがなかったのではないか、と想像します。
「Googol」の読み方は「グーゴル」でいいはず。Googleの名前の由来となった数の単位で、「1グーゴルは1の後に0が100個連なった101桁の整数」(Wikipedia)ということです。「グーゴル」を使って検索することは「グゴる」(?)。やはり言いづらいですね(笑)。

(2021年9月8日追記)


さらに追記です。
朝ドラ『おかえりモネ』第99回で、ヒロイン百音が使うノートパソコンに「Saagle」の文字がありました。
朝ドラ『おかえりモネ』第99回から

分かりづらい画像しかないので引用は割愛しますが、「saagle.jpn/」の文字がアドレスバーにあるので、「saagle.jpn」が「Saagle」のドメインということになるのでしょう。「.jpn」は、『おかえりモネ』の中でウェザーエキスパーツ社のドメイン「weatherexperts.jpn」と同じ、架空のトップレベルドメインです。

先に記した『半径5メートル』の「Saagle」で、トップページではなく、検索結果を表示している映像が第3回にありました。NHKドラマ『半径5メートル』第3回から
タブの部分を切り取りました。
NHKドラマ『半径5メートル』第3回から「Saagle」
こちらも「saagle.jpn/」がアドレスバーに。

また、「Saagle」のトップページは、『半径5メートル』の第5回で(第8回ではなく)初登場していたのを確認しました。NHKドラマ『半径5メートル』第5回から

そして、『半径5メートル』の検索エンジンなのですが、風未香がスマートフォンで使うのは「Saagle」ではなく、他のものでした(第1回から)。
NHKドラマ『半径5メートル』第1回から
NHKドラマ『半径5メートル』第1回から
風未香が第1回で使っているのは「Search」という検索エンジン(文字ごとに表示色を変えるのは、Saagleやそのネタ元のGoogleと共通)。過去のNHKドラマにあったのかも知れません。

↓「Search」で検索結果から表示されたサイト。流行りの「DOCIRA」使いでした(笑)。
NHKドラマ『半径5メートル』第1回から

一方、今から2年程前のNHKドラマで、トップページではなく、ブラウザのタブに「Saagle」の文字を発見しました。土曜ドラマ『デジタル・タトゥー 』(全5回・2019年5月18日~6月15日)の第3回(6月1日放送)です。
NHKドラマ『デジタル・タトゥー 』第3回から
NHKドラマ『デジタル・タトゥー 』第3回から
切り取りました。
NHKドラマ『デジタル・タトゥー 』第3回から
Saagle」と表示されています。検索エンジンなのかどうかは不明なものの、名称からしてきっとそうなのだろうと推察されます。
『半径5メートル』の「Saagle」タブ画像を再掲。
NHKドラマ『半径5メートル』第3回から「Saagle」
明らかに異なったデザインですが、「Saagle」であるのは間違いのないところです。

NHKドラマで使用された検索エンジン「Saagle」(+Search)について再度まとめてみました。

  • 2019年6月1日 『デジタル・タトゥー 』第3回 「Saagle」(タブ)
  • 2021年2月6日 『六畳間のピアノマン』第1回 「Saagle」(トップページ)
  • 2021年4月30日 『半径5メートル』第1回 「Search」(モバイル・トップページ)
  • 2021年5月28日 『半径5メートル』第5回 「Saagle」(タブ+検索結果)
  • 2021年6月12日 『ひきこもり先生』第1回 「Saagle」(モバイル・検索結果)
  • 2021年6月18日 『半径5メートル』第8回 「Saagle」(トップページ)
  • 2021年6月29日 『おかえりモネ』第32回 「Saagle」(トップページ)

こうして見てみると、大阪放送局制作の『六畳間のピアノマン』で2021年2月にブラウザ+検索エンジンとして「Saagle」が使われ、評判がよいので東京でも同じ「Saagle」を使うようになった、ということに変わりはないのですが、元々「Saagle」はそれ以前に東京で誕生していたものであり、大阪局で再発見(+制作)された、というのが実際に近いのかな、と現時点ではそう思います。

そして、『半径5メートル』では当初モバイル用検索エンジン「Search」が使われていたけれども、パソコンでは「Search」ではなく、『六畳間のピアノマン』で好評だった「Saagle」を使うことにした、と。

あくまでも想像の域を超えるものではないので、引き続きこの奥の深い(実に深い!)「Saagle」を追いかけたいと思います。

(2021年9月30日追記)