四方の國

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ドラマの小道具に書かれていた短歌に関する短い話です。

朝ドラ『スカーレット』第3回に写っていた短歌を書いた紙。

朝ドラ『スカーレット』第3回から

気になるので切り取ってみます。
朝ドラ『スカーレット』第3回から

2行目は「四方の國」と書いてあるように見えます。調べてみると貞明皇后(大正天皇の皇后)の御歌でした。

御歌は、
「四方の國むつみはかりてすくはなむ さちなき人のさちをえつべく」
です。

この御歌については、日本赤十字広島看護大学のウェブサイトの【校歌】にこうあります。

御歌「四方の国」
これは日本赤十字社の発展に多大な貢献のあった貞明皇太后(大正天皇の皇后)の和歌で、看護大学、短大、看護専門学校などで、入学式や卒業式などの式典の際に歌われ、受け継がれているものです。

日本赤十字広島看護大学は、赤十字の理念のもと、看護の知恵と心と技をはぐくみます。

視聴者が見過ごしてしまいがちな細部へのこだわりを知ることにより、ドラマ制作者の強い意気込みを感じます。