ドラマのセットで使用される自動販売機に関する記事です。かなりマニア向けとなる話題を含みます。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第71回から。自宅へ帰って来るひなた(川栄李奈さん)です。自動販売機にご注目を。一番上の部分を切り取りました。
最初の文字はDかBに見えるのですが、後に続くのが「USHIDO COLA」なので、これはBでしょう。「BUSHIDO COLA」で、ひなたの好きな時代劇を由来とする飲料名を表しているということです。「武士道コーラ」。
ちなみに、商品名から、ドラマの設定である1983年(昭和58年)の翌年に発売されてあまりヒットしなかったサスケ(SaSuKe)という炭酸飲料を思い出してしまいました。商品自体はイマイチでしたが、CMはなかなかよかったような。
「BUSHIDO COLA」は、「大月」の店内にもあるのかも。確認出来れば追記します。
第73回で、かなり大きく「BUSHIDO COLA」の自販機が映っていました。
切り取りました。
「BUSHIDO COLA」の、「B」「D」「O」「A」は「ヌキ」の部分が、そして「I」は文字の外形線が、それぞれ違った武士のシルエットになっているというかなり凝ったフォントです。
コカコーラの自販機と同様、「BUSHIDO COLA」の下に「TRADE MARK REGD.」らしき文字が入っているのも見逃してはいけないのでしょう。
自販機に入っているメンバーを書き出してみます。
上段左から右へ、
- BUSHIDO COLA
- BUSHIDO COLA
- アナンダ(アナンタ?青・ファンタ似)
- アナンダ(アナンタ?緑)
- SCAL~?(スプライト似)
- ?(白い缶)
- BUSHIDO COLA
- BUSHIDO COLA
下段左から、
- ?(ピンク色っぽい缶)
- (烏龍茶)
- アナンダ(アナンタ?青)
- アナンダ(アナンタ?緑)
- OI-C(?・りんご?)
- OI-C(?・みかん?)
- OI-C(?・おなす?)
- ?(半分くらいがオレンジ色の缶)
と並んでいます。
「OI-C」は、薄いピンク色した星の中に描かれたイラストが各々違うので、「タヌカワりんごフーセンガム」を参考にしました。
間違いに気づいた際には訂正します。
(2022年2月14日追記)
さらに追記です。
「BUSHIDO COLA」は『カムカムエヴリバディ』が初出ではありませんでした。『スカーレット』の「ヤングのグ」に登場しています。画像は『スカーレット』第117回から。左の方にある赤くて丸いポスター(?)です。
切り取りました。
少々見づらいのですが、一昨日までは全然見えなかった「武士」が見事に現れていますね(笑)。
そして、自販機もありました。武志が治療を受ける病院(滋賀県立中央病院)です(第140回から)。
「BUSHIDO COLA」が『スカーレット』で初めて使われたのなら、その命名の由来は武志だったのかな、と考えたりします。
(2022年2月15日追記)
また追加して書くことが出て来ました。第73回の静止画像を再掲します。
下段の左端にあるのが「ピンク色っぽい缶」だと書いたのですが、もしかすると違っていたのかも知れないことに気づきました。
『スカーレット』で滋賀県立中央病院にあった「BUSHIDO COLA」の自販機は、どうやらサンプルとして中に置かれた缶もそのままで『カムカムエヴリバディ』にやって来たようなのです。
『スカーレット』第140回からの静止画像。
2枚目画像のサンプル下段の左端、缶部分を切り取ります。
色は全然違うのですが、「これはあのコーヒーか!?」と喜ぶ人がいるかも。
『カムカムエヴリバディ』第73回の自販機画像から問題の箇所を切り取ったものです。
確かにピンク色のように見えるのですが、それは光線の加減でそう見えているだけなのかも。不鮮明ながら、缶の「柄」はよく似ているのが分かります。
『スカーレット』第117回からの画像。「ヤングのグ」の外に置かれた自動販売機に、問題の缶コーヒーが収まっています。
切り取った画像。
これは一部のマニアには当時とてもウケた「OSSAN-COFFEE」です。改めて見てみると、イラストがちょっとコワイかも。
『スカーレット』の「滋賀県立中央病院」の自販機画像を再掲。
これはどう見ても「OSSAN-COFFEE」で間違いないですね。
そして、しつこくなりますが、『カムカムエヴリバディ』の条映映画の休憩所にある自販機画像です。
隣の烏龍茶(烏健茶?)も同じということもあり、この缶はきっと「OSSAN-COFFEE」。
そう思っていたところ、別の回の画像を見て「これは違うかも」となりました。第75回の静止画像です。
下段左の部分。
やはりピンク色に見えます。そして、柄は「OSSAN-COFFEE」と似ているのかどうなのか。ただ、文字(OSSAN-は白で、こちらは黒っぽい色)のある部分は「OSSAN-COFFEE」と似ているのです。
『スカーレット』で「ヤングのグ」の外にある自販機に入った「OSSAN-COFFEE」(再掲)。
色は異なっているものの、やはり似ています。仮説と呼ぶほど大層なものではないのですが、「OSSAN-COFFEE」の別バージョンなのかも、と思います。もう少しハッキリ見える画像を期待したいです。
(2022年2月18日追記)
本日放送の第78回で、「大月」の店内にある冷蔵ショーケースに「BUSHIDO COLA」等が入っているのが見えました。
切り取って明るくしました。
前列左から
- 烏龍茶(烏健茶? 茶色に白と赤のライン)
- 「(コ)ーヒー」(銀色の缶)
- アナンタ 青
- BUSHIDO COLA
- OI-C みかん
となっています。
大きさから判断すると、いずれの缶も250ml入りであろうと思われます。
そして、ここまで見て来ると、「OSSAN-COFFEE」もさることながら、「OI-C」の「おなす味」をハッキリ確認したいです。
「本当におなす味のOI-Cなんてあるのか?」とも思いますが、きっとあります。
(2022年2月21日追記)
以前白い缶が置かれていた場所に、別の飲料が置かれるようになりました。画像は第80回から。
缶のデザインから受ける印象が「ライフガード」と似ています。「ライフガード」の発売が1985年(または1986年)で、ドラマの設定である1984年とはほぼ同時期。「マウンテンデュー」と似ている、という意見もあるでしょうか。
缶に書かれているのは「BUSHIDO SODA」でした。「BUSHIDO COLA」の姉妹品と考えればよいのでしょう。
「I」の上の方が細くなっているので、「BUSHIDO COLA」のフォントと同じものが使用されているのが見て取れます。「BUSHIDO COLA」の中に「S」「O」「D」「A」の文字があり、新しい文字は不要なのです。
そして、「BUSHIDO SODA」の左にある、最初に「SCAL~?」と書いた缶は、今見ると「Scat~」と書いてあるようです。「ScatCan」?
ところで、「BUSHIDO COLA」の自動販売機は『スカーレット』が初出なのかもと思うのですが、「BUSHIDO」の名を冠した製品は、朝ドラ『わかば』(2004年度下半期・大阪局制作)で既に使われていました。手前にある赤いビールケースのような容器。
武士のフォントを使った上段には「BUSHIDO」だけで、下段にある(はずの)文字が「COLA」なのか、あるいは「BUSHIDO BEER」等なのかが判然としませんが、なんとなく「D」の下が「A」のように見えるので「COLA」なのかも。ケースそのものはビール用なので、「BEER」も一応有力ではあります(でも最後はRではないなぁ)。
場所はヒロイン若葉(演:原田夏希さん)の父・公一と瓜二つの容姿をした木之下俊介(内藤剛志さん)が経営するバー「GROOVE」のある雑居ビルの中です。
使用されているフォントを比較する為、『カムカムエヴリバディ』第73回の「BUSHIDO COLA」画像を補正してみました。
「A」以外の文字、「B」「I」「D」「O」の武士の形がそれぞれが違っているように見えます。基本となる文字の形や文字どうしの重なり具合も異なっているので、コンセプトは踏襲されてはいるものの、全く別のフォントで作られていると考えます。
(2021年2月23日追記)
『カムカムエヴリバディ』番組公式Twitterに自販機の画像がありました!ツイートを引用させていただきます。画像を引用させていただきます。
(「BUSHIDO COLA」の上下にある細長い絵は、もしかすると太刀魚のシルエットなのかも)
缶のそれぞれがかなり鮮明に見えますので、缶に記された文字と値段を書き出してみます。
上段左から右へ、
- OSAMURAI DRINK Co.ltd/BUSHIDO COLA/ブシ・コーラ 350ml \100
- OSAMURAI DRINK Co.ltd/BUSHIDO COLA/ブシ・コーラ 250ml \100
- アナンタ/アオリンゴ 炭酸飲料 無果汁 350ml ¥100
- アナンタ/マスカット 炭酸飲料 無果汁 350ml ¥100
- Scatman J ¥100
- Gufu SODA 350ml ¥100
- OSAMURAI DRINK Co.ltd/BUSHIDO COLA/ブシ・コーラ 250ml ¥80
- OSAMURAI DRINK Co.ltd/BUSHIDO COLA/ブシ・コーラ 250ml ¥80(以上コールド/COLD)
下段左から、
- OSSAN-COFFEE ¥80
- 烏龍茶/Oolong Tea ¥80
- アナンダ/アオリンゴ 炭酸飲料 無果汁 250ml ¥80
- アナンダ/マスカット 炭酸飲料 無果汁 250ml ¥80(以上コールド/COLD)
- OI-C(りんご)果汁50% ¥80
- OI-C(みかん)果汁50% ¥80
- OI-C(おなす)果汁50% ¥80
- YOPPODOオレンジ/炭酸飲料 無果汁 250ml ¥80(以上ホット/HOT)
おなす味の「OI-C」を見ることが出来て感動しております。
また、『スカーレット』からずっと気になっていた「OSSAN-COFFEE」にも。
第86回で、ひなたが文四郎(本郷奏多さん)に「OI-C」を手渡す場面がありました。
この「OI-C」は、おそらく「りんご」か「みかん」でしょう。「おなす」はさすがにないように思います。
また、同じ86回では、自販機がこれまでで最も大きく映っていました。
公式Twitterの画像と違うのは、上段右側の「Gufu SODA」が「BUSHIDO SODA」に変わっていることです。
そして、「BUSHIDO COLA」と確かに自販機や商品には書いてあるのですが、カナで「ブシ・コーラ」とあるので、単に昔の表記「コカ・コーラ」と同じようにしただけという見方もありますが、これは「短くこう呼んでくれ」というようなメーカーからのメッセージなのかも、と考えたりします。
(2021年3月3日追記)
「BUSHIDO COLA」の自販機は、『舞いあがれ!』でも使われています。
画像は第10回から。長崎・五島から帰ってきたヒロイン・舞(浅田芭路さん)と母のめぐみ(永作博美さん)です。自販機は右に。
上は「BUSHIDO COLA」で、下は「OSSAN-COFFEE」。また会えてウレシイです。
(2022年10月14日追記)
追記です。
96daさんからコメントをいただいて知ったのですが、11月6日に放送されたよみうりテレビ日曜昼の『草彅やすともの うさぎとかめ』という番組で、この「BUSHIDO COLA」の自販機が使われていたのでした(私はTverで視聴しました)。
96daさん、とても貴重な情報をいただきました。ありがとうございます。
そして、今日放送された第27回の静止画像です。「なにわバードマン」の部室で開かれたたこ焼きパーティーで、ペットボトル入りの「BUSHIDO COLA」が登場していました。
小さくしか映っていなかったのですが、これは「BUSHIDO COLA」以外ではありえないでしょう。おそらく2リットル入り。
もっとハッキリ映った際に追記します。
(2022年11月8日追記)
『舞いあがれ!』第40回放送で、500ml入りらしい「BUSHIDO COLA」が映っていました。
2ℓのもそうみたいでしたが、やはりコカ・コーラの容器を流用しているようです。
(2022年11月25日追記)
さらに追記します。
saburou moriさんがYouTubeで公開なさっている【BK86 NHK大阪「てっぱん」セット公開】で、「ブシドービール/BUSHIDO BEER」のビールケースが映っているのを確認しました(3分13秒くらいのところから)。
場所は田中荘内・笹井拓朗(神戸浩さん)の部屋です。『わかば』で使われたビールケース(?)とも異なっていて、なかなか興味深いです。
(2022年11月26日追記)
現在放送中の夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』にも「BUSHIDO COLA」が使われました。画像は第15回から。主人公ほたる(蒔田彩珠さん)と友人の慎吾(倉悠貴さん)がペットボトルのラベルを剥がしている場面。
切り取って補正した画像。
ラベルの文字を全部は読めないのですが、500ml入りの「BUSHIDO COLA」で間違いありません。
(2023年9月17日追記)
コメント
よみうりテレビ日曜昼の「草なぎやすとものうさぎとかめ」
6日の放送で、スタジオにボウリングレーンを一つ作ってましたが、ボウリング場ぽくするためにコーラ自販機もあり、そのブランドが武士道コーラでした。
96da 様
コメントありがとうございます。
観ていなかったので、Tverで視聴しましたところ、まさにNHKで使われている「BUSHIDO COLA」の自販機が映っているのを確認しました。
他の小道具に関してはそうでもないのですが、この「BUSHIDO COLA」の自販機が民放の番組で使われるのは意外でした。
実に貴重な情報をいただき感謝いたします。