「ディッパーマウスブルース」の建物(朝ドラ『カムカムエヴリバディ』)

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ドラマのセットに関するごく短い記事です。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第4回から。ジャズ喫茶の「ディッパーマウスブルース」の入口です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第4回から

この建物は、大阪放送局で制作された前回の朝ドラ『おちょやん』で、「ほていパン」として使われた店舗の流用です。画像は、番宣番組「もうすぐ!連続テレビ小説『おちょやん』」から。
番宣番組「もうすぐ!連続テレビ小説『おちょやん』」から
『おちょやん』ではほとんど映っていなかったので、気づいた人は少ないのだと思います。
左右の腰壁に貼られた石が同一であるのが決め手で、1階の庇部分にある縦3枚がずっと並んだタイルも特徴的なのでした。
番宣番組「もうすぐ!連続テレビ小説『おちょやん』」から

一方、『カムカムエヴリバディ』の番組公式Twitterからの画像です。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』公式Twitterから

左上の部分を切り取りました。隣の建物の側面です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』公式Twitterから
このタイルは『おちょやん』の「ほていパン」のものと同じです(再掲)。
番宣番組「もうすぐ!連続テレビ小説『おちょやん』」から

つまり、ドラマで重要な役割を果たすことになるであろうジャズ喫茶「ディッパーマウスブルース」は、「平山書店」の隣にあるということですね。

「平山書店」の向かって右は「たちばな」だったような気がしています。野外セットとスタジオセットでは、建物の並び方にある程度齟齬が生じるのかも知れません。
この点はあまり突っ込んで書くと興ざめしてしまうので。。


第15回放送で、庇のタイルが映っていました。
「レコード・コーヒー」「ディッパーマウスブルース」「DiPPERMOUTH BLUES」と書かれていた看板の文字は、敵性語とされたので、ほとんどが消されて「出っ齒口の憂鬱」に書き換えられています。力が入りまくりの文字。よく見ると袖看板も同様に「出っ齒口の憂鬱」になっていますね。「喫茶」は日本語なので無問題。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第15回から

そして、「ほていパン」の看板がないのは当然なのですが、建物自体が楽しそうな造りなので、もし2階部分もあるのなら映ったらいいのになあと思います。
でも背が高すぎてそのままではスタジオには入らなかったのかも。
『おちょやん』の「ほていパン」が映った画像を再掲します。
番宣番組「もうすぐ!連続テレビ小説『おちょやん』」から

今後は大阪制作の朝ドラで使い回しされるようになるかも知れません。楽しみです。

(2021年11月19日追記)