ドラマで使用される小道具に関する、マニア向けの色合いが濃い記事です。【朝ドラ『なつぞら』で使用される洗剤(ヒマヨン・ヒマタン)】に書いた内容とほぼ同じになります。
昨日放送が始まった『ちむどんどん』で、東京制作の朝ドラでよく使用される「ヒマタン」等がたくさん映っていました。場所は「山原村共同売店」の中です(『ちむどんどん』第1回から)。
左の棚の上段左から、「ヒマタン」「ヒマヨン」、洗濯糊(×2)、漂白剤(✕3・非ヒマタン社製)があり、その下には比較的小さな同サイズの容器2種類と、その右に黄色いママレモン風の容器―液体食器洗い洗剤でしょう―が見えます(窓にところには「魔法カレー」や「笑みの素」の缶もあったりします)。
下段の小さな容器2種類の部分を切り取ります。
右のピンク色の容器のラベルは「ヒマタン」ではなく、「ヒマボン」と書かれているように見えます。左の濃い緑色のような容器のラベルも同様に「ヒマボン」なのでしょう。
かつて資生堂のシャンプー&リンスに「バスボン」という名の商品があり、それで「ヒマボン」だと想像しました。「バスボンシャンプー」の画像はネット上にたくさんありますが、そのほとんどがオークションのサイトで、Twitterで書いていらっしゃるこの方の投稿に『ちむどんどん』で使われた製品と同じ容器と思われるものがありますので引用させていただきます。
資生堂 バスボン
1974年頃。資生堂から発売。
●https://t.co/DsFyGCuTfy
●https://t.co/KTzfLlONOG pic.twitter.com/f524btp5Nv— レトロ系 (@retoro_mode) March 19, 2016
「バスボン」の容器を流用していることは間違いなさそうです。ピンクの方は「クリームリンス」で、左の濃い緑色っぽいのはシャンプー(グリーン)。
『ちむどんどん』の「ヒマボン」画像を再掲します。
ハッキリ見える文字は全くないのですが、「ヒマボン」で間違いないでしょう。
丸いラベルの下にある文字は、流用した容器にもともと書かれている「髪・しなやか・ゆらゆら」。
そして、ラベルの上部にある赤く丸いのは、きっと「ヒマタン」のマークです。
「ヒマボン」も「ヒマタン」の製品。
もう少し鮮明な画像を期待したいところです。
黄色い容器に入った「ヒマボン」のクリームリンスがちらっと映っていました(朝ドラ『ちむどんどん』第11回から)。
切り取って無理に明るくしました。
「バスボン」の容器で間違いないでしょう。クリームリンス(さわやかなレモンライムの香り)です。
ピンクのクリームリンスは「ソフトなフローラルの香り」で、グリーンのシャンプーは「さわやかなスプリングローズの香り」なのでした。
(2022年4月26日追記)