1981年の「ヒノデビール」(ヒノデビール5)

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NHKのドラマで使用されるビールに関する記事です。

これまで「ヒノデビール」についていろいろ書いてきました。最も興味があるのは、やはり「いつヒノデビールが誕生したのか」です。

最初かどうかは不明なものの、朝ドラ『おしん』(1983年度放送)の中で既に使われていたことを書きました。

初めて朝ドラで使用されたのはかなり古く、既に「おしん」(1983年)でそれらしきビール(瓶)が確認出来ます(朝ドラ『おしん』第20回から)。
朝ドラ『おしん』第20回から
朝ドラ『おしん』第20回から「ヒノデビール」
瓶のラベルにハッキリ「ヒノデビール」あるいは「HINODE BEER」の文字が確認出来るわけではないのですが、この太陽が半分ほど見えているマークは、『エール』で使用されたポスターと比較すると、多少異なってはいるものの同じデザインに見えてきます。

当サイト「ヒノデビール」(朝ドラの小道具)から

(↑切り取った画像をよく見ると、本物のキリンビールのラベルの上に「ヒノデビール」のラベルを貼っている様子が見て取れます。キリンビールだと判断したのは、瓶の形から)

『おしん』よりもさらに古い「ヒノデビール」はないのか、NHKドラマをいろいろチェックしたところ、1981年放送の「ドラマ人間模様」『夢千代日記』(全5回・1981年2月15日~3月15日放送)で、『おしん』の「ヒノデビール」と極めてよく似た瓶ビールのラベルが使用されているのを確認しました(↓画像2枚、NHKドラマ人間模様『夢千代日記』第1回から引用)。

NHKドラマ人間模様『夢千代日記』第1回から
NHKドラマ人間模様『夢千代日記』第1回から

(↑)すぐ上の画像から切り取ります。
NHKドラマ人間模様『夢千代日記』第1回から

そして『おしん』第20回の「ヒノデビール」を再掲。
朝ドラ『おしん』第20回から
ここまで似ていると、同じラベルだと考えるのが妥当でしょう。

『夢千代日記』の「ヒノデビール」は、アサヒビールの瓶を使用しているのか、ずんぐりした形をしています。そして、少しだけ元のラベルが下から覗いているような。。

また、これら「ヒノデビール」の表ラベル上部には「HINODE BEER」と書いてあるような感じです。

とりあえず1981年(昭和56年)まで「ヒノデビール」を遡ることが出来ました。『夢千代日記』よりもさらに古い「ヒノデビール」が見つかるのかどうか。引き続きこの「架空の国民的ビール」を追跡します(笑)。