ドラマの小道具として使用されるビールに関する記事です。
朝ドラの小道具として非常によく使われる「ヒノデビール」。現在放送中の『エール』にもそのポスターが使用されていました(『エール』第106回及びNHKホームページ公式から)。
初めて朝ドラで使用されたのはかなり古く、既に「おしん」(1983年)でそれらしきビール(瓶)が確認出来ます(朝ドラ『おしん』第20回から)。
瓶のラベルにハッキリ「ヒノデビール」あるいは「HINODE BEER」の文字が確認出来るわけではないのですが、この太陽が半分ほど見えているマークは、『エール』で使用されたポスターと比較すると、多少異なってはいるものの同じデザインに見えてきます。
現在NHKオンデマンドで視聴可能な朝ドラで『おしん』に次いで古いのは、順に『澪つくし』『ふたりっこ』『あすか』です。これらはいずれも総集編で各回の放送内容が不明であることもあり、まず全回の放送分が視聴可能な『こころ』(2003年度上半期)で「ヒノデビール」を追いかけたいと思います。
まず、第1回で早くもステッカーで登場です。
冷蔵ショーケースに貼られた、いかにも「アサヒスーパードライ」ですよというデザインのステッカーは、「ヒノデウルトラドライ」。ちょっと欲しくなったりします。勝手口から入ってくるのはヒロイン・こころの母親美佐子(伊藤蘭さん)。
冷蔵ショーケースを正面から映した画像です。カナで「ヒノデビール」とあります。入っているのは当然「ヒノデビール」。女性はこころの祖母いづみ(岸恵子さん。画像は第2回から)です。
缶入りのビールで「ヒノデウルトラドライ」が確認出来ました(いずれも第2回から)。
横に映っている瓶ビールも、おそらく「ヒノデビール」です。
瓶入りの「ヒノデビール」は、2種類あるようです。画像は第64回及び87回から。
それぞれビール瓶を切り取ります。
いずれにも「ヒノデマーク」があり、「生」と書いてあります。どちらかが「ウルトラドライ」で、どちらかがそうではない、ノーマルの生ビールということになるのでしょう。「ULTRA」の文字がいずれからも読み取れないので、どっちがどっちかは不明ですが、少なくとも上の方のビールではないように感じます。と言っても、下の方が「ウルトラドライ」なのかというと、それもちょっと違うかなという印象です。ステッカーや缶の「ウルトラドライ」とデザインが大きく違うというのが理由。この点はあまり突っ込まず、瓶入りの「ヒノデビール」の生は2種類以上あったみたいだ、でいいと思います。
瓶ビールを提供する店では、ケースの管理も仕事の一つです。第1回でそのビールケースが映っていました。船宿「山本屋」の網子(小池栄子さん)が持っています。手前左はヒロイン・こころ(中越典子さん)、右は香澄(羽田実加さん)。
「アサヒビール」のケースそのままのデザインですね。これ、同じのがもし売っていたら、マニアの人は喜んで買うのでは?と感じます。少なくとも私は欲しいです、是非。