NHKのドラマで使用されるビールに関する記事です。
【1981年の「ヒノデビール」(ヒノデビール5)】で書いたとおり、遅くとも1981年には「ヒノデビール」が使われていたのが分かりました。
さらに古いNHKドラマに「ヒノデビール」は登場しなかったのか、ということですが、1978年に放送された『松本清張シリーズ・火の記憶』に、「ヒノデビール」と関係がありそうなビールが映っていました。
旅館の一室でビール前にした男性は高岡健二さん。ビールの部分を切り取ります。
不鮮明な画像で申し訳ありません。
表ラベル真ん中にある大きな文字の下段は「BEER」でほぼ決まりで、上段は「YAMADA」のように見えなくはないかなという感じです。
現行の「ヒノデビール」にも「YAMADA」の文字は入っていて、作っているメーカーが「山田酒造」なので、もともとは「YAMADA BEER」だったのかもと考えた次第です。(↓画像は2021年に放送された『きれいのくに』と朝ドラ『エール』から)
『火の記憶』のビールラベルと似たラベルを持つビールが、『男たちの旅路』(1976年放送)にありました。
座っているのは、左から水谷豊さん、森田健作さん、桃井かおりさんです。
左のビール部分を切り取ります。
『火の記憶』で使われたビールを再掲。
『男たちの旅路』の方が先に作られたドラマなのですが、こちらはモノクロで、後の『火の記憶』のビールがカラー印刷のラベルになっています。
もしかすると『火の記憶』以前からカラー印刷のラベルを使用した「ヤマダビール」があって、『男たちの旅路』ではそれを基にしたモノクロ版を使用したのではないのか、とも考えるわけです。「YAMADA BEER」と決まった訳ではないのですが。
この時にはまだ「ヒノデビール」は誕生していなくて、「YAMADA BEER」はすでにあった。そして、理由は分からないけれども後に「ヒノデビール」を作る際、製造メーカーとして「YAMADA」の名を使った。
ということを想像してみたのですが、あくまでも個人的な感想です。