NHK大阪放送局で制作される朝ドラの、使い回しと思われる看板についてのごく短い記事です。マニア向け。
【連続テレビ小説】おちょやん よいお年を!からの画像です。
「岡安」の主人と女将が、得意先へ年末の挨拶に出かける場面。二人の頭上にあるアーチ型看板にご注目を。
右から、
- CAFE エジプト
- スタンドバー マンロー
- 福富樂器(楽器)店
- 喫茶 日の出
- ???
と、枠の中に5枚(または6枚)の看板が設置されています。
この看板枠は、『スカーレット』の信楽にありましたね。覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。画像は第44回から。
上の画像から看板部分を切り取りました。
色は違っていますが、枠そのものの形状は同じで、丸い電球も同じです。
同じく右から、
-
- 梶山商店
- 松山製陶所
- 丸熊陶業
- 谷中陶器
- (茶)短山園
- 酒処 あかまつ
- 食事処 なべかわ
と並んでいました。中央の「丸熊陶業」以外は、2枚ずつがひとつの枠に収まっている形になります。
一番右は、実は梶山商店ではなく、大野雑貨店のものでした(『スカーレット』第70回から)。
切り取ります。
「大野雑貨店」の「大野」くらいしか見えていません。「大野雑貨店」のさらに右側に別の看板があるように見えます。この時「大野雑貨店」はすでに「カフェサニー」にリニューアルしていましたが、このアーチ型看板の方は管理者が商店会なのか、まだ変わっていないのでした。
『スカーレット』第72回の画像です。
「サニー」の「サ」が確認出来ます。変更済みです。右隣の看板まではみ出さないと入らないようなデザインみたいなので、ひとつの枠を全部使用したということでしょうか。
いずれにしても、(雑貨店から喫茶店へ)商売替えした店舗の、商店会が管理する看板が、ややタイムラグがあって変更されました。本放送時に気づいていた人は少なかったのではないかなと思います。
予告編の映像から指摘してしまい、ちょっとだけ申し訳ない気分です。
『おちょやん』のアーチ型看板にあった「スタンドバー マンロー」は、看板だけでなく実際の店舗もありました。
看板部分を切り取りました。右から左への横書きで「マンロー」とあります。その下は同じく「スタンドバー」。上はかなり不鮮明なのですが、左から右への横書きで「STAND BAR」なのでしょう。
昼間の明るい画像はこれです。【ドアと門番人形(朝ドラ『おちょやん』)】で書いたお店なのでした。右手を挙げた人形が置いてある店舗です(第7回から)。
(2020年12月30日追記)
オープンセットとスタジオと置かれている場所は異なりますが、『おちょやん』の看板を反対側から映した場面がありました(第49回から)。
切り取ります。
そして、最初の看板画像を再掲します。
「???」としていた「日の出」の隣の看板は、「ぜんざい桔梗屋」と「岡安」なのでした。
下の画像は『おちょやん』第44回から。看板と同じ「ぜんざい」「桔梗屋」の文字が暖簾にあります。
(2021年2月13日追記)
追記します。
『ブギウギ』(2023年度後期)では「喜楽マーケット」のアーチ型看板として使われていました(第91回から)。
また、現在放送中の『おむすび』では、神戸の「さくら通り商店街」の看板として使われています(第34回から)。
このアーチ型看板は幅が広めなので、細い通りに設置するのは不向きであると言えます。
(2024年11月16日追記)