使い回しされる看板34(大阪制作の朝ドラ)

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ドラマで使用される看板に関する記事です。マニア向け。

朝ドラ『芋たこなんきん』第94回の静止画像。「徳永医院」の入口です。向かいにある「大澤畳店」の看板に注目します。
朝ドラ『芋たこなんきん』第94回から
切り取って明るくした画像です。
朝ドラ『芋たこなんきん』第94回から「大澤畳店」看板
たたみ」の右は「大澤畳店」ですが、左の方にある文字はこの画像では判読出来ません。

別の放送回の映像にこの箇所が見える場面がありました(第106回)。
朝ドラ『芋たこなんきん』第106回から
朝ドラ『芋たこなんきん』第106回から「大澤畳店」看板
「畳」の左は「上敷・張替承ります」なのでした。

書かれている内容が全く異なるのですが、同一仕様らしき看板がありました。画像は『芋たこなんきん』第4回から。
朝ドラ『芋たこなんきん』第4回から
看板部分を切り取ります。
朝ドラ『芋たこなんきん』第4回から「平岩運送店」看板
「婚禮引越一般貨(物)」「平岩運送(店)」と書かれています。

第94回の「大澤畳店」看板画像を再掲。
朝ドラ『芋たこなんきん』第94回から「大澤畳店」看板
横の部分のあるなしが異なっていたりするのですが、鋼板の継ぎ具合が全く同じなので、おそらく「平岩運送店」の看板を「大澤畳店」の看板に変更したのだろうと考えられます。

そして、「平岩運送店」の「平岩」という姓からは、『芋たこなんきん』のモデルである田辺聖子さんと同じ女性の小説家である平岩弓枝さんを連想する方も多いはず。
全くの偶然なのかも知れませんが、この「平岩運送店」の看板は平岩弓枝さんへのリスペクトであると捉えるべきなのだと私は思います。