海鼠壁(朝ドラ『カムカムエヴリバディ』)

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ドラマの大道具に関する短い記事です。マニア向けだと思います。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第26回から。岡山の雉眞家へ戻ってきた安子とるいです。玄関の左にある壁にご注目を。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第26回から
切り取った画像です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第26回から

これは海鼠壁(なまこかべ)と呼ばれるものです。

四角い平瓦ひらがわらを張り、その目地めじに漆喰しっくいをかまぼこ形に盛り上げて塗った壁。土蔵などの外壁に用いる。

デジタル大辞泉 「海鼠壁」 から引用

『カムカムエヴリバディ』の雉眞邸は大阪府富田林市にある旧杉山家住宅を使って撮影されました。Googleストリートビューで見てみます。

『カムカムエヴリバディ』の雉眞家の玄関ある海鼠壁は、もともとここにない壁(塀)なのでした。

ということは美術スタッフが制作したものだろうと考えて、この海鼠壁が『カムカムエヴリバディ』で他の場所に使われているかもと探してみたところ、京都編にソックリの壁がありました。荒物店の「あかにし」です。画像は
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第62回から
海鼠壁の部分を切り取って補正した画像です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第62回から

第26回の海鼠壁画像を再掲。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第26回から

大きさが確認出来ないのですが、同じ壁であると考えても不都合はありません。大阪放送局の美術スタッフが制作して現地へ取り付けし、後に京都編でスタジオに移設したのだと考えます。

誤りに気付いた際には訂正を行います。