ニコンF4+ニッコールレンズ(朝ドラ『おかえりモネ』)

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ドラマで使用されたカメラに関する短い記事です。

朝ドラ『おかえりモネ』第27回から。1986年(昭和61年)、仙台にあるジャズクラブです。カメラマンは田中知久(通称トムさん―演:塚本晋也さん)。
朝ドラ『おかえりモネ』第27回から

正面から。プロのカメラマンなので、ファインダーを覗かない方の目もちゃんと開けて被写体を見ています。使っているカメラがちょっと気になりますが、これはニコンF4でしょう。
朝ドラ『おかえりモネ』第27回から

F4Eではなく、F4Sでもない、バッテリーパックが最も小さなF4です。1986年当時ではまだ発売されていませんが(F4及びF4Sは1988年9月発表、12月発売。F4Eは1991年4月発売)、もしかすると開発中のものを特別にメーカーから入手出来たのかも知れません(笑)。

一眼レフカメラの本体以上に注目すべきは、トムさんが使用しているレンズ。暗い場所での撮影でありながらフラッシュを使用出来ない場面なので、開放値の明るいレンズのはず。大きさから50ミリレンズに近いと思われるので、「ニッコール50ミリF1.4」か「ニッコール55ミリF1.2」、あるいは「ノクトニッコール58ミリF1.2S」のいずれかではないのかなと想像します。見た感じは「50ミリF1.4」っぽいですが。勿論マニュアルフォーカスレンズ。

ちなみに、ストラップはプロ用ではなく、AN-6Yのようです。
こちらはヨドバシカメラ情報に依ると1986年7月25日発売なので、時代考証的にはバッチリです。

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第30回で、テーブルに置かれたカメラを斜めから映した場面がありました。
朝ドラ『おかえりモネ』第30回から
朝ドラ『おかえりモネ』第30回からニコンF4

ピントリングのでこぼこ感から、やはり「50ミリF1.4」なのかなと思います。

「違うよ。あれは〇〇というレンズだ」というご意見があれば、ぜひコメントをお寄せください。

(2021年6月25日追記)