ドラマのセットで使われる看板に関する短い記事です。マニア向け。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第79回から。条映映画で働くことになったヒロインひなた(川栄李奈さん)と、その上司である榊原(平埜生成さん)。場所は映画村内の小道具などをしまっている倉庫です。
2枚目の静止画像から、保管されている看板の一部分を切り取ります。
「●木」と「KU」の文字があります。
この看板は、大阪の道頓堀横丁にあった看板と同一のものです(朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第45回から)。るい(深津絵里さん)の右奥に看板はあります。
切り取りました。
「テーラー栗木」の平看板なのでした。「テーラー」の右は「註文紳士服」、下は「TAILOR KURIKI」。
条映映画村の「栗木」看板を再掲します。
やはり同じ看板です。
「テーラー栗木」の平看板は、『おちょやん』(2020年度下半期)で「ほていパン」の右に設置された複数の平看板の中にありました(番宣番組「もうすぐ!連続テレビ小説『おちょやん』」から)。
切り取って明るさを調整します。
そして『カムカムエヴリバディ』の道頓堀横丁にあった「栗木」看板を再掲。
色が違っていますが、同じ看板です。
ちなみに、『おちょやん』では「テーラー栗木」の実店舗がありました。
建物の左に取り付けられている「紳士服」と書かれた袖看板は、「紳」の上の字が「文」で、さらにその上には「註」の字があるはずです。「註文紳士服」。
そしてこの建物は、 『おちょやん』では「千日時計店」として使われており、『カムカムエヴリバディ』では「戎橋寫眞舘」として使われた、大阪制作の朝ドラでは実によく使い回しされる建築物(のセット)です。