「CUSTOM TAILOR UMIHARA」のロケ地(朝ドラ『さくら』)

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ドラマのロケ地に関するごく短い記事。濃いマニア向け。

朝ドラ『さくら』(2002年度上半期)第29回の静止画像。飛騨古川という設定です。ヒロイン・さくら(高野志穂さん)が筆子(浅田美代子さん)と一緒にやって来た、海原涼子(辻沢杏子さん)のいる洋服店。
朝ドラ『さくら』第29回から
朝ドラ『さくら』第29回から
朝ドラ『さくら』第29回から
ドアに「CUSTOM TAILOR UMIHARA」と金色の文字で記されています。

「CUSTOM TAILOR UMIHARA」のロケ地を探しに飛騨古川をウロウロしました。Googleストリートビューで、ですが。
しかし全く分からないので、ヒントとなるであろう近くの場所が映った同じ第29回の映像をチェックしました。
朝ドラ『さくら』第29回から
朝ドラ『さくら』第29回から

いくつもいくつもある「飛騨古川」の幟がちょっとしつこい感じ。「ここはきっと東京だろう」と、映っている看板を参考にして探したところ、最終的に場所は「江東区大島」と判明しました(Googleストリートビューは2015年5月撮影)。

先に引用した3枚目の画像を再掲します。
朝ドラ『さくら』第29回から
全く同じ店舗であることがうかがえます。

金色の文字(手書き?)が全部ドラマの為に書かれたと思っていたのですが、実際は「CUSTOM TAILOR MIHARA」を「CUSTOM TAILOR UMIHARA」に変更しているので、作業としては「U」1文字を加えただけなのでした。

『さくら』の「UMIHARA」の文字をよく見てみると、「UMIHARA」の左右にある余白が異なるので(左の余白が小さすぎ)、「これはMIHARAをUMIHARAに変えたんだな」と気づいた人がもしかするといたのかも(まずいないと思いますが)。

場所を特定するのに大きなヒントとなった引用画像を再掲。
朝ドラ『さくら』第29回から

似た位置から撮影されたGoogleストリートビュー(2015年5月撮影)。

江東区の中央銀座です。

「MIHARA」→「UMIHARA」はなかなかイイと思うのですが、共感する人は少ないのかも。
それにしても、ドラマの役名からロケ地を決めたのか、あるいは順番が逆なのか(そんなことが本当にあるのかどうかは分かりませんが)、とっても気になりますね。


追記です。また『さくら』第29回の静止画像です。
朝ドラ『さくら』第29回から

「CUSTOM TAILOR UMIHARA」の袖看板が大きく映っています。この文字配列だと、「MIHARA」を「UMIHARA」に変更したのではなく、最初から「UMIHARA」だったのだとしか考えられないのです。「UMIHARA」は左右の余白が同じになっているけれども、「U」がなくて「MIHARA」だけだと右に寄りすぎ。なのでこの看板は『さくら』撮影の為に作られたものなのではないのかと。
切文字は数ミリ程度の厚みがある樹脂製のようで、ドアの文字(金色)に合わせて、金色がやや退色した感じの仕上りになっています。「これはかなりの力作なのでは?」と感じる次第です。味のある看板。

そして「CUSTOM TAILOR」の読みは、「MIHARA」さんの場合「カスタム」ではなく「カスムテイラー」で、この用法もある程度広く用いられていたようです。知りませんでした。

朝ドラ『さくら』は本日再放送が終了しました。。

(2024年2月28日追記)