花王「ワンダフルK」(朝ドラ『おかえりモネ』)

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ドラマの小道具に関する短い記事です。マニア向け。

朝ドラ『おかえりモネ』第回から。汐見湯の中です。左にある筒状の容器にご注目を。
朝ドラ『おかえりモネ』第63回から切り取って明るくなるように補正しました。
朝ドラ『おかえりモネ』第63回から花王「ワンダフルK」

「〇ダフルK」と書いてあります。「~ダフル」とくれば、これは「ワンダフル」しか思い当たりません。「ワンダフルK」で探すと簡単にヒットしました。

ワンダフルは1951年から発売されている、花王グループ(中略)の洗剤である。現在のラインナップは業務用食器用洗剤だが、発売から1989年までは洗濯用洗剤もあった。

(Wikipedia『ワンダフル (洗剤)』から引用)

1958年、食器洗い洗剤「ワンダフルK」発売。粉末と液体の2ラインナップ。同時に洗濯用洗剤も液体タイプを発売。

(Wikipedia『ワンダフル (洗剤)』沿革から引用)

CMもあったりします。

花王石鹸 ワンダフルKCM 1966年 1966年当時のCM。ワンダフルKは「油汚れに強い台所用洗剤」として有名でした。1965年当時のCM...

ただ、『おかえりモネ』の「汐見湯」に置かれたこの「ワンダフルK」が、粉末なのか液体なのかが気になるところです。

上のCMで使用されている「ワンダフルK」は液体のもので、「汐見湯」のものと容器の形状が異なっています(上部)。なので「汐見湯」の「ワンダフルK」は粉末タイプのものではないかと。
よく見ると「汐見湯」の容器は上蓋がパカっと外れる茶筒のようになっています。やはり粉末タイプなのでしょう。そうなると、下の赤い三角形の中にある白い2文字は、きっと「粉末」です。

実在した製品で、名前も見えていたりしますが、廃番製品なので特に問題がないのでしょう。

産業技術史資料データベースに資料があります(↓)。

産業技術史資料データベース

朝ドラ小道具についての、マニア向けの記事でした。


第83回で、かなりよく見える画像が得られました。
朝ドラ『おかえりモネ』第83回から
切り取り、明るくしました。
朝ドラ『おかえりモネ』第83回から花王「ワンダフルK」

「ワ」の左端が切れていますが、「ワンダフルK」の文字がほぼ読める状態で映っています。
(2021年9月13日追記)


花王「ワンダフルK」は、現在放送中の朝ドラ『ちむどんどん』にも登場しました。場所はヒロイン暢子(黒島結菜さん)が勤める「アッラ・フォンターナ」にある控室のような部屋(第46回から)。
朝ドラ『ちむどんどん』第46回から
静止画像の右端にあります。
朝ドラ『ちむどんどん』第46回から「花王ワンダフルK」
「ワンダフルK」は連続した「出演」となりました。

(2022年6月13日追記)