破れた紙幣の引換え(日銀大阪支店)

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看板とは関係のない話です。

伊藤博文の肖像が入った旧千円札を随分前から持っていました。どういう経緯で自分が持つようになったのか、かなり古いことなので忘れてしまっているのですが、たぶん家族の誰かから手渡されたのだったと思います。「破れた紙幣は日本銀行の本支店に行けば交換してもらえる」というのが知識としてあったので捨てずに持っており、「そのうちに換えてもらいに行こう」と思いつつ、かなりの年月が経っていたのでした。
先日、仕事で淀屋橋方面へ行く用があり、ついでに永年の課題を解決することにしました(大袈裟ですが)。

日銀のホームページにある【日本銀行が行う損傷現金の引換えについて】に基準が書いてあります。

イ.券面の3分の2以上が残存するもの
額面価格の全額をもって引換えます。
ロ.券面の5分の2以上3分の2未満が残存するもの
額面価格の半額をもって引換えます。額面価格の半額に一円未満の端数がある場合には、これを切り捨てます。

持っていく紙幣は、「3分の2以上」ではないだろうけれども「5分の2以上」はありそう、という感じでした(持って行く前に撮った写真↓)。損傷現金

警備員が何人もいるのが見え、構内に入るや、そのうちのお一人から目的を訊かれました。「破れた紙幣の引換えに」と言うと、丁寧に窓口への行き方を説明してくださいます。建物に入る際には金属探知機によるボディーチェックがあったりしました。
エスカレーターで2階へ行くと、窓口は3か所ありました。

  1. 傷んだお金の引換
  2. 現金の受入
  3. 現金の支払

です。
最初に1の窓口へ行き、氏名・住所・電話番号と、引換えを希望する紙幣の(元の)金額等を書き、そして立ち会うかどうかを訊かれました。そうしないことを告げ、判定について異議を述べない旨記された箇所にチェックマークを入れて引換依頼書を提出します。番号札を渡されてしばらく待つことに。
他にも来店客は数組いて、やはり旧券を持って来ている人が多かったような印象です。

予約をするべきであるのを知らず行ったので(日銀のホームページには予約するよう書いてあります)、時間がかかるのかなと思いましたが、窓口で引換依頼書を提出してから5分くらいで受け取っていた番号札の番号が呼ばれました。3番の「現金の支払」窓口へ行きます。

「たぶん半額の500円だろうな」と予想していたので、用意していただいている新しい千円札を見て意外に感じました。やはりウレシイ。3分の2以上あると判断されたのでした。どうしても「ありがとうございます」の言葉が出てしまいます。

私自身は「破れた紙幣の引換え」という用があるので来たのですが、社会見学の側面が大いにあり、実に楽しかったのでした(引換えに行かれる方は是非ご予約を)。