「コロンブスレコード」の建物(朝ドラ『エール』)

シェアする

朝ドラで使用されたオープンセットに関する話です。

10分でわかる!「エール」(番宣番組)から。
10分でわかる!「エール」から

正面にある「コロンブスレコード」(Columbus Records)の看板がある建物は、『なつぞら』で新宿にある建物として映っていたもの同じです。

『なつぞら』第27回から。「東京・新宿」という説明が出ています。『なつぞら』の世界では、昭和30年(1955年)夏の設定。道路は舗装されておらず、自動車やバスも当時を思わせるものです。
朝ドラ『なつぞら』第27回

この場面は、ワープステーション江戸という屋外型のロケ施設で撮影されています。
『なつぞら』では、実際にある建物をCGで2倍くらいの高さにして見せていました。

「ワープステーション江戸」は、時代劇のオープンセットが立ち並ぶ、国内でも有数の野外型ロケ施設です。江戸時代はもちろんのこと、戦国から昭和までの幅広い時代設定が可能です。ここでは、お堀や太鼓橋、戦国砦や城郭、長屋や旅籠等、豊富な景観を舞台に、数多くの映像作品が撮影されています。

『なつぞら』第30回でもここでロケを行った映像が使われています。
朝ドラ『なつぞら』第30回から

ネタバレで大変恐縮なのですが、気づいたので書いてしまいました。

朝ドラと大河ドラマで共通のオープンセットが使用されているのが分かったのでそのことを書きます。 朝ドラ『なつぞら』第27回から「東京・新宿」...

セットの使い回しという表現はこの場合適当ではないかもなのですが、大河ドラマ『いだてん』でもこの建物は映っていました。画像は『いだてん』第20回からです。1920年開催のアントワープオリンピックで、戦火の跡がそのまま残っているようなアントワープ市内を走るマラソン選手達。
『いだてん』第20回から

こちらも『いだてん』から。アントワープオリンピックの8年前、1912年(明治45年)の満州・ハルビンという設定です。建物は同じセットですがロシア風ですね(第9回から)。
『いだてん』第9回から


ちなみに「コロンブスレコード」とは、実際にある日本のレコード会社「日本コロムビア」のことですね。
大阪制作の朝ドラ『カーネーション』では、「ココムビアレコード」という苦しいネーミングの会社名が使用されていました(『カーネーション』第112回から)。
寝転んで雑誌を見ているのはヒロイン糸子の三女・聡子(演:安田美沙子さん)です。
朝ドラ『カーネーション』第112回から


最初に使用した画像のシーンは、本放送第31回にありました。新婚早々の家庭から勤め先である「コロンブスレコード」に出勤する主人公裕一(演:窪田正孝さん)ですね。

朝ドラ『エール』第31回から

建物に設置されている「コロンブスレコード」の看板はこんな感じでしょうか。
朝ドラ『エール』第31回から


大阪放送局で制作されている朝ドラ『おちょやん』に「コロンブスレコード」が使われていました。
場所は大阪道頓堀の「福富楽器店」、時期は1928年(昭和3年)夏という設定です。
朝ドラ『おちょやん』第41回から
朝ドラ『おちょやん』第41回から「コロンブスレコード」
(2021年2月1日追記)