「作曲入門」―小山田耕三著(朝ドラ『エール』の小道具)

シェアする

朝ドラの小道具として使用された書籍についてです。

『エール』第4回から。
赤い表紙に書いてあるのは「小山田耕三著 作曲入門」。
「小山田耕三」が実際誰なのかは言わずもがなでしょうか。
朝ドラ『エール』第4回から

いきなり漢字がたくさん入った大人向けの文章で、小学生にはちょっと難しいのではないかと思われます。書いてある文字が読めるので文字起こししました。
朝ドラ『エール』第4回から

作曲入門

小山田耕三 著

總論
作曲といつてもその部門は極めて廣い。この小冊子に說く處のものは、従つて、簡易な作曲、換言すれば作曲の初歩、卽ち唱歌曲の作り方就いてのみ述べる事となる。
一切は、單純から始まる。従つて、作曲學を極めんとするものは、先づ、この歌唱曲の作法にその第一歩を踏みいれなければならない。そうして夫れの完全を得なければ到底、作曲學の難路に進み入れる事は出來ない。よしそれが可能であつてもその歩みは決して健全なものではない。

いつも感じるのですが、ドラマでは一瞬しか映らない本にこれだけの真面目さで取り組む姿勢に頭が下がります。

誤った部分にお気づきの方は是非お知らせください。速やかに訂正します。