ドラマのセットで使われる看板に関するごく短い記事です。朝ドラの看板マニア向けとなります。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第40回から。昭和37年(1962年)の大阪「道頓堀横丁」です。右にある「支那料理 はま乃」の袖看板の向こうに見えている看板に注目します。
「オリエント会計事務所」袖看板で使った切り取り画像と同じですが、今回はすぐその下にある看板についてです。実にマニア向けの話なので大変恐縮です。
さらにちらっとだけ見えている部分を切り取りました。
漢字1文字だけなのですが、読めそうで読めない字だなと、最初は思いました。同様に感じる方もいらっしゃることでしょう。
あるいは、「これはあの看板の一部だ!」と喜ぶ朝ドラ看板マニアもいらっしゃるでしょうか。そうです。この字は、『べっぴんさん』(2016年度下半期)で「キアリス」すぐそばにあった「權太堂」(権太堂)の看板文字「權」と極めて似ているのです。
「キアリス」のある通りの突き当りが「服部ベーカリー」というパン屋さんで、その右隣が「權太堂」でした。黒い看板が少しだけ見えています(『べっぴんさん』第52回から)
もう少し見えやすい看板画像が『まんぷく』にありました。萬平(演:長谷川博己さん)が経営する「たちばな工房」の近くに「權太堂」はありました。「和菓子/カステラ」の文字が確認出来ます。
「權」(権)の字を切り取って補正します。
『カムカムエヴリバディ』の袖看板画像を再掲。
平看板の字とは太さが異なっていて違う書き方ですが、「權」の字で間違いはないでしょう。
電飾の袖看板画像は、ドラマ本編ではほとんど映っていませんでした。
なぜか「服部ベーカリー」の壁面に設置された「權太堂」の袖看板画像です(『べっぴんさん』第99回から)。
とても小さい画像なのですが、切り取って補正しました。
漢字3文字っぽくて、真ん中は「太」の字に見えなくはないかな、という程度にしか判読出来ません。
これで比較するというのもかなり乱暴な方法なのですが、再度『カムカムエヴリバディ』の袖看板画像を。
『べっぴんさん』本放送の画像と、文字の比較は出来ないものの、書いてある場所は同じであろうと判断します。
「權太堂」の袖看板画像が、『べっぴんさん』のセット公開時について詳しく書いていらっしゃるこのブログにありました(↓)。
この中にある「權太堂」の袖看板画像をご覧いただけると、「あ、同じだ」となるはずです。
『べっぴんさん』で使われた「權太堂」の電飾袖看板画像が入手出来れば追記します。