〇屋の羊羹「海の勵」(朝ドラ『エール』)

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ドラマの小道具として使用された和菓子に関する話です。

朝ドラ『エール』第83回から。
裕一のところへやって来た鉄男。取材先でもらったという羊羹を「おすそ分け」と取り出します。
朝ドラ『エール』第83回から
朝ドラ『エール』第83回から
朝ドラ『エール』第83回から

上の写真から羊羹の部分を切り取りました。
朝ドラ『エール』第83回から羊羹「海の勵」
円筒形の容器には、「羊羹 海の勵」と書いてあります。「勵」は「励」の旧字体なので、「うみのはげみ」または「うみのはげまし」と読むのでしょうか。

右上に製造者と思しき名が見えるのですが、上の字が鉄男の指でちょうど見えなくなるところにあるので「〇屋」としかわかりません。
偏の上部は「臼」に見えるので、「鼠へん」の字なのかも。そうすると「鼬」(いたち)くらいしかなさそうです。「鼬屋」?

そして、「もしかするとこれの元になった羊羹があるのかも」「いや、きっとあるぞ」とネットで調べてみると、やっぱりあったのです。

オリジナルはとらやの羊羹でした。リンク先に写真があります。↓

室町時代後期、京都で創業した和菓子屋「とらや」のオンラインショップです。「とらや」を代表する羊羹や季節の生菓子の情報、和菓子にまつわる歴史・文化、店舗の情報、イベントのお知らせなどを随時更新しております。

とらやさんのホームページから引用させていただきます。

1935年 昭和10年
この年以降、戦時下、軍関係の注文が目立つようになる。
※主に納入されたのは羊羹で、海軍用は円筒形の「海の勲(いさおし)」、陸軍用は四角形の「陸の誉(くがのほまれ)」であった。これらは出征した兵士に配られるため携帯できるよう小ぶりに作られていた。

とらやの歴史 から引用

「海の」という共通の名前と同じ円筒形の形状から、オリジナルの羊羹はとらやの「海の勲(いさおし)」で間違いないでしょう。
こうして見つけられるととてもウレシイものです。

コメント

  1. 遠藤 久美子 より:

    11月23日の放送の丸い羊羹は福島の二本松の玉羊羹?でしょうか。
    だといいなあと思いつつ観入っていましました。
    二本松出身のエンクミ

  2. kuroji-kanban より:

    エンクミ 様
    コメントいただきありがとうございます。
    玉羊羹は知らなかったので、ネット検索し画像を見て「あ、同じだ」と感じました。
    二本松の玉羊羹かどうかは勿論分かりませんし、きっと説明もないのでしょうが、「だといいな」と感じる気持ちはよく分かります。
    美術班はさりげない演出がとても得意(?)なので、きっとそうだろうと思っている通の方が全国にいらっしゃることでしょう。