ドラマで使われる看板に関する記事です。
11月1日から新しく始まる『カムカムエヴリバディ』。番宣番組『もうすぐ!連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」』を視聴しました。看板については大阪局常連組の「出演」も多く、また、比較的最近の番組の為に作られた看板がそのまま流用されているのがあったりして、いろいろ楽しませてもらいました。
ひとつ気づいたのが、「井土時計店」の柱巻き看板が、一部変わっているのではないかということ。
(朝ドラ『てるてる家族』(2003年度下半期)第1回から)
(朝ドラ『カーネーション』(2011年度下半期)第6回から)
「井土時計店」の電柱看板は、大阪局制作の朝ドラで非常によく使用されてきました。もともと「時計蓄音機/修理専門店 井土時計店 1821番」と書かれている縦長の看板で、改めてそれぞれの看板を確認してみると、ヒロインの自宅からすぐ近くにあることも多く、永年視聴者に親しまれてきた看板だと言っても過言ではないでしょう。
『カムカムエヴリバディ』の番宣番組から「井土時計店」の柱巻き看板と非常に良く似た看板が映った画像を引用させていただきます。看板は左端。
切り取って補正しました。
「店」の字と「1821」が同じです。ただ、「1821番」の「番」の字がありません。
『てるてる家族』の「井土時計店」看板を切り取ります。
さらに「店 1821番」部分を切り取り、補正します。
『カムカムエヴリバディ』の電柱看板「店 1821」を再掲。
「店」や「番」の下部分にあった模様のようなものは変わらずそのまま。緑色の枠も全く同じです。
これは「井土時計店」の看板に似せて作ったのではなく、従来使ってきた「井土時計店」の看板から「番」の文字を消したのだと考えるのが妥当です。
ここから先は、『カムカムエヴリバディ』のネタバレになるので書くのを控えます。本放送でこの「番」が消された「井土時計店」の看板が現れた時にあらためて、ということで。
これまでの「井土時計店」看板が映っていた場面を集めてみたいと思います。
まず、『ごちそうさん』(2013年度下半期)第34回から。ヒロインが結婚した先の家のすぐそばにありました。
『べっぴんさん』(2016年度下半期)では、少女時代のヒロインすみれが迷子になる場面で使われていました(第3回から)。
『まんぷく』(2018年度下半期)では、大阪・天満天神亭のそばに(第75回から)。
『スカーレット』(2019年度下半期)では、信楽の「大野雑貨店」のすぐそばにありました(第7回から)。
『おちょやん』(2020年度下半期)では、ヒロイン・千代の奉公先である「岡安」のそばにありました。
他の朝ドラで「井土時計店」の柱巻き看板が使用されていたのが分かれば追記します。
『カムカムエヴリバディ』第1回放送で、早くも生まれ変わった「井土時計店」看板が登場しています。
(2021年11月1日追記)