滋養豊冨 風味絶佳

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朝ドラの小道具に使用されたフォントの話です。

NHKオンデマンドで『ゲゲゲの女房』を観ておりましたところ、とても気になるアイテムが現れました。
朝ドラ『ゲゲゲの女房』第1回から

第1回放送からの画像です。中央に「天使堂」「ミルクキヤラメル」とあり、左右に「滋養豊冨」「風味絶佳」とあります。

この「滋養豊冨」「風味絶佳」の部分は、たまに朝ドラで使用される新篆体で書かれています。
左の空いている部分に黄色で書いてみました。
朝ドラ『ゲゲゲの女房』第1回からキャラメル

この「滋養豊冨 風味絶佳」の文字で画像検索すると、森永ミルクキャラメルのものが山ほど出てきます。

確かに森永ミルクキャラメルの箱には「滋養豊冨 風味絶佳」の文字があり、配置・構成されている文字列も同等のもので驚いてしまいました。
東京制作の朝ドラではこのキャラメルがよく使用されているのかもしれません。今後チェックすることにします。

ちなみに、大阪制作の朝ドラ『スカーレット』ではこんな場面がありました。ヒロイン喜美子を一旦は雇い入れるとしながら、諸般の事情があって断りを入れきた丸熊陶業社長があらためて謝罪に訪れた際の手土産の一部です。
朝ドラ『スカーレット』第11回から

中央にあるキャラメル部分を、切り取り+回転+歪み補正しました。
「森山ミルクキャラメル」「滋養豊冨 風味絶佳」と、メーカーと商品名は違っていますが同じ配置・構成です。「滋養豊富」ではなく「滋養豊冨」なのも共通。制作者の強いこだわりを感じます。オリジナルの「森永」も戦前のパッケージは「滋養豊冨」だったようですね。
朝ドラ『スカーレット』第11回からキャラメル

もしかすると、朝ドラのキャラメルで大阪制作のは全部「天使堂」で、東京制作のは「森山」となっていたりするのかも知れません。この点もチェックしたいと思います。「全部」はきっと違うだろうと感じますが。