ドラマの題字に使用されている書体の話です。
書体の話なので看板と密接な関係があると言えるでしょう。
『科捜研の女』は人気ドラマなのでネット上すでに書いている人が何人もいるだろうと思って調べてみたところ、全くないので私が書いてみます。
テレビ朝日の番組公式サイトから題字部分の画像を引用します。
テレビ朝日『科捜研の女』SEASON18 番組公式サイトから引用(部分)
この番組は放送されれば録画してでも欠かさず観ているので、この『科捜研の女』の文字そのものは普段から見慣れています。
あらためて看板屋として文字を観察してみると、この「科捜研」の部分は仕事でたまに使うフォントで作られているのが分かりました。
使用されているフォントは「綜藝体」。
普通に書いてみるとこうなります。
題字は斜めになっているので同様に文字を寝かせてみます。右水平方向に15度。
文字の輪郭を赤い色にして引用画像に重ねてみます。
15度では寝かせ方が少し足りません。
一度戻して今度は20度で”シアー”。
ちょっとずれていたりするところがあったりしますが、だいたい合っています。
よって、「科捜研」で使用されているフォントは「綜藝体」、斜めにした角度は20度と判明しました。
ひとつ気になるところが。
「科」の「斗」部分、二番目の”点”がフォントのオリジナルとは少しだけ違っていて、いくぶん下の位置になっているのが見て取れます。
番組公式サイトの「科」
↑綜藝体オリジナルの「科」
↓「斗」部分、ふたつ目の”点”の位置を少し下げたもの
重ねてみました。だいたい合っています。
「の」と「女」は、綜藝体とは別のフォントを使用してこの題字は作られています。
詳しい人が見たら一発で「これは何々というフォント」と分かってしまうのでしょうが、私にはちょっと分かりません。
申し訳ありません。
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SRI