ドラマの小道具に関する短い記事です。マニア向け。
朝ドラ『おかえりモネ』第22週「嵐の気仙沼」予告編から。気仙沼中央魚協組合長の太田滋郎組合長(菅原大吉さん)が使う湯呑みにご注目を。
切り取りました。文字が書かれているのは分かるのですが、実に読みづらいです。
右上の漢字っぽい1文字はとりあえず置いておくとして、その左下にあるのが「き」であることは間違いないでしょう。
そして左2文字は「かな」であろうと。
「か」は、「可」由来の変体仮名で、「な」は、「奈」由来のそれ。
つまり、「●(漢字1文字)(し)きかな」ではないのかと。
本日放送の第108回で答えが映っていました。
こちらも組合長の湯呑みを切り取ります。
書かれているのは「ことは/美しき」ですね。
ここまでで見えている部分をつなげると、「ことは美しきかな」。
こうなると、武者小路実篤先生の「仲良きことは美しきかな」以外に思いつきません。右側の見えていない部分には、きっと「仲良き」と書かれているのだろう、と考えていたら、やっぱりでした(同じく『おかえりモネ』第108回から)。
人偏はほとんど見えていないながら、「仲」とかなり大きく書かれているのが見て取れます。
勘のいい人なら、予告編の画像だけでお分かりになったかも知れませんが、私は今日の本放送まで分かりませんでした。
「仲良きことは美しきかな」。
ストレート過ぎて、メッセージ性があるとしても、ドラマの中の誰と誰に適用すればいいのか迷うところです。組合長や組合員とヒロイン・百音のことかも、とも思いますが、特に意味はないのかも知れません。組合長の好きな言葉であるとか。