ドラマのセットで使用される看板に関するマニア向けの記事です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第47回から。昭和37年(1962年)の大阪・道頓堀です。通りの上に並んだ看板にご注目を。
右から4枚分を切り取りました。
説明を簡単にする為、右から順にAからDと名前を付けることにします。
それぞれに書かれている文字を、見えている範囲で写してみます。
A.「ヤ(?)ー」
B.「屋」「大阪道頓堀/戎橋南詰」
C.「本家」「橋南詰」
D.「軒」「甘栗」
これらのうち、ABCに関しては、このままの配列で『おちょやん』の道頓堀にありました(第13回から)。
一番奥に並んだ看板部分を切り取ります。
「みゆき」の看板は今回まだ出て来ていないのですが、もしかすると「ヤー」(A)の右にやっぱりあるのだけれど見えないだけ、なのかも知れません。
『カムカムエヴリバディ』の看板画像を再掲します。
Dの「甘栗」は、「ほていパン」の右に設置された平看板群の中にありました(番宣番組「もうすぐ!連続テレビ小説『おちょやん』」から)。
「甘栗」看板を切り取りました。
「軒」の上は「万來(来)」で、「万來軒」だったのでした。
また、D看板のさらに左側にある看板を、順にEFGとします。
E.「ショール 婦人服」「ナカガワ洋品店」「シャツ 制服」
F.「き舩」「かさ(き?)善」「道頓堀相生橋」
G.「大衆スタンド」
この中で、Gの「大衆スタンド」看板は、『わろてんか』や『まんぷく』でも使用されてきた、わりと馴染みのある袖看板です。
一方、Eの「ナカザワ洋品店」とFの「かさ善」看板は、『おちょやん』では見なかったなぁという感じです。
でも、看板ABCがそのままで来たのは実に面白いなと思います。もしかして、3枚別々なのではなく、一体ものだったりするのかも。
また、E「ナカザワ洋品店」とFの「かさ善」看板は、同じ道頓堀の中で、別の建物に設置されていました。左の黄色っぽい建物の2階部分です(朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第40回から)。
第47回からの看板画像を再掲。
Eの「ワ」と「店」、Fの「善」の字が、それぞれから読み取れますので、同一の看板と見做してよいでしょう。
これらの看板について何か別の新しいことが分かれば追記します。