ドラマで使用された大道具の話です。
朝ドラ『なつぞら』第70回、「喫茶リボン」店内の様子です。
大沢麻子(演:貫地谷しほりさん)の後ろに見える銀色のショーケースは以前の朝ドラに使われていました。
『ひよっこ』第71回から。
「喫茶白猫」の入口に設置されたショーケースです。
喫茶店の場合はメニューのサンプルを入れて店先や入口のあたりに置いてある場合が多いので、ショーケースが店内の座席付近にあるのを見て少しだけ違和感を覚えてしまいました。だから気づいたのですが。
ショーケースも看板の一種であるとするのにはちょっと無理がありますが、この唐草様の装飾は朝ドラ置看板の定番です。
ちなみにこのショーケース、『ひよっこ』で写っているのが表側だとすると、『なつぞら』のは裏側・反対側です。
第76回の画像です(↓)。
あらためてよく見てみると、ショーケースは入口そばに置かれていたのでした。
第86回の画像です(↓)。
裏側が通路に面しているように見えてしまいますが、使い勝手を考えればこれが正解なのでしょう。
さらに第87回から画像2枚(↓)。
脚の部分がわりとハッキリ写っていて、『ひよっこ』で使われたのと同じショーケースなのがよく分かります。
そして、写真の左側に写っている黒い鉄製パーティションは、『ひよっこ』の「喫茶 白猫」で使われていたものです(第70・71回から)。
ちなみに「喫茶リボン」店内にあるこの人形、「なんかとっても気になる」という方が多いのではないでしょうか(『なつぞら』第89回から部分)。
この人形は、『ひよっこ』の「BAR 月時計」からやって来たのでした(『ひよっこ』第71回から)。
「どこかで見た記憶があるんだけれど」と感じていたあなた。これでスッキリしましたね(笑)。
「喫茶リボン」のこの人形ですが、いつも向きが微妙に違っているようで、気になる人は「なぜ?」とか思っていらっしゃるのではないでしょうか。多分意味はないと思いますよ。
(『なつぞら』第105回から)