ドラマの小道具に関する短い記事です。マニア向けかも。
いよいよ最終週となった朝ドラ『あんぱん』の第126回から。ヒロイン・のぶ(今田美桜さん)が高知旅行で撮影してきたフィルムの現像+焼き付け(プリント)をカメラ店で依頼します。
使っていたカメラは前夫・次郎が使っていたドイツ製。
そして、フィルムはAKの朝ドラなので「ウエストマンカラー」です。
「ウエストマンカラー」は朝ドラ『半分、青い。』(2018年度前期)から使われている実在しないフィルム関連企業で、元ネタは「イーストマン・コダック」。
『ちむどんどん』(2022年度前期)で、大きな袖看板が銀座のビルにあったのが印象的です(看板自体はCGの合成でした)。
AK作品だけでなく、BK制作の『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期)でポスターが使われたということもマニアには知られています。
ところで、店主役の石橋蓮司さんは、NHKプレミアムドラマ『TRUE COLORS』(全9回・ 2025年1月5日~3月2日放送)で伝説の有名写真家・木嶋作太郎役で出演されていて、「Sodek」という「Kodak」と激似のモノクロフィルムを推していました。
『あんぱん』のカメラ店内を探してみましたが、「Sodek」はやはりないようでした。あるとちょっと変になりますが。
ちなみに、ロケ地に関して言えば、このカメラ店内の場面は「カメラのハヤシ商事」(東京都豊島区駒込3-3-15)さんの店舗を借りて撮影されています。
店先に置かれた看板が同一なので間違いありません(『あんぱん』第124回から)。
のぶは「焼き増し」もきっとここで依頼するのでしょうね。
『あんぱん』も今週でおしまいかと思うとやはり少々寂しい気がします。