ドラマの大道具に関する短い記事です。マニア向け。
朝ドラ『ブギウギ』第73回の静止画像。ヒロイン・スズ子(趣里さん)と秋山美月(伊原六花さん)が屋台店のわきで「やきとん」を食べながら話をしています。昭和21年の東京。
反対方向から撮影された映像。この屋台は大阪制作の朝ドラでときどき使われています。
つい先日再放送がBS・4Kであった『まんぷく』第86回の静止画像です。萬平(長谷川博己さん)と梅田銀行の喜多村(矢柴俊博さん)が関東煮屋の屋台で飲む場面。この屋台が『ブギウギ』で「やきとん」の屋台として使われていました。
台の片側(向かって左)は格子になったフラットな面。反対側は格子状で棚が設けられている、というのが特徴です。『ブギウギ』の屋台とはお客さんが座る場所が裏表(?)逆になっています。
別の屋台という設定ですが、屋根の様子が分かる画像です(左側。『まんぷく』第79回から)。
切り取った画像。
右側がフラットな格子状になっているのは確認出来ますが、反対側は木で隠れて見えない状態。それでも『ブギウギ』で使われた「やきとん」の屋台と屋根が同じに見えるので、これらは同一の屋台セットであろうと考えられます。
大阪局で制作される最近の朝ドラでは、3種類の屋台が比較的よく使われます。
それらを見分ける方法です。
客が座る台(カウンター)の左右にあるのが、
- 棚(外から見るとコの字型・格子状)+引き出し の組合せ
- 棚(外から見るとコの字型・格子状)+同じ棚 の組合せ
- 格子のみ+棚(外から見るとコの字型・格子状) の組合せ(『ブギウギ』「やきとん」の屋台)
のいずれなのかです。
実は大阪局の屋台は他にもあるみたいなので、もう少し詳しいことが分かれば追記します。