テレビドラマの小道具に関する短い記事です。
朝ドラ『虎に翼』第106回から。星家の台所です。昭和31(1956)年という設定。右にある木製の棚に注目します。
切り取って補正した画像。棚みたいに見えますが、これは冷蔵庫。今と違って、電気冷蔵庫ではありません。中に氷を入れて冷やしておく木製の冷蔵庫です。
この冷蔵庫は他の朝ドラでも使われているように思うのですが、ちょっと分かりませんでした。
他方、第112回で映っていた冷蔵庫。
切り取った画像です。ドアは1枚ですが、これは電気冷蔵庫。ドラマの設定では昭和34(1959)年で、この頃には裕福な家庭では電気冷蔵庫が普及していたのでしょう。
メーカーや型番を調べてみたところ、ソックリな製品が出て来ました(画像は表示されますが、会員限定記事です↓)。「日立製作所」の冷蔵庫。
■長野県立歴史館総合情報課 内城 正登
私たちは現在、さまざまな食べ物を保存し、調理して食べることができるが、長い歴史の中で人々は食べ物の保存や保管に苦心してきた。カビの発生や微生物による腐敗を防ぐため、知恵を巡らせ、試行錯誤してきたのだ。その方法は、微生物や酵素が働きにくくなるよう水分を取り除く
『虎に翼』の冷蔵庫は、メーカー名がある箇所を薄いグレーのシートで覆っているのが分かります。
他サイトで「日立製作所」の「M-95」が最も有力だと判明です。
「1959年型」とあるので、星家では発売されてすぐに購入したということなのでしょう。「内容積95リットル」とのこと。星家の家族構成からすると、現在なら5倍くらいの容量を持つ冷蔵庫が必要とされるのでしょう。
他のドラマで使われているのが分かれば追記します。