朝ドラ『なつぞら』「明鏡堂」看板

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朝ドラ『なつぞら』で使われた看板について書きます。

東京・新宿の一角、ヒロインが住む「風車」そばです。歩いてくるのは夕美子(演:福地桃子さん。第94回からの画像)。
朝ドラ『なつぞら』第94回から

中央に見える白っぽい「明鏡堂」の看板は他の場面でも使用されていました。
朝ドラ『なつぞら』第16回から
1956年(昭和31年)の帯広の街です。左側に見える電柱に取り付けられていました。
不鮮明な画像で大変恐縮です。切り取りましたがやっぱりはっきり見えません。
朝ドラ『なつぞら』第16回から「明鏡堂」看板

比較的鮮明に写っている新宿の画像が入手出来ました(第80回)。
朝ドラ『なつぞら』第80回から

看板文字を、フリーの白舟極太楷書教漢というフォントを使って横に書いてみます。
朝ドラ『なつぞら』第80回から

ほぼ同じ文字が出てきました。よってこの「眼鏡の明鏡堂」看板は白舟極太楷書で書かれていると言えます。

ちなみに「眼鏡の明鏡堂」と「ムーン石鹸」の看板は、新宿と帯広で「共演」していました。商品名である「ムーン石鹸」の看板があちこちにあるのはともかく、「眼鏡の明鏡堂」は東京にも帯広にも店舗があるということなのかと少し気になってしまいましたが、多分あるという設定なのでしょう。そういった店舗名あるいは社名を表した看板が複数の都市に現れるのを結果的に示すことになる看板は、『なつぞら』「眼鏡の明鏡堂」以外にも朝ドラではいくつかあります。

ひとつ例を挙げます。

『半分、青い。』第37回

『半分、青い。』第29回
上はそれぞれ、『半分、青い。』の第37回と第29回からです。
第37回は東京、第29回は岐阜という設定で、いずれにも「松葉食料品店」と書かれた看板が設置されています。
同じドラマなので、東京と岐阜で事業展開している食料品店(会社)であると素直に理解するべきなのでしょう。